帰省に思った今のミャンマー
ミャンマーにいた頃は、一日一日が長く、時が経つのを待ち遠しく思う時もありました。だが、来日して改めて学校に通い、卒業後2度目の社会人生活をスタート。気がつくと、またたく間に8年が経っていました。そして2015年もあっという間に終わろうとしています。
この8年間でミャンマーは夢のように変化しました。軍事政権時代、23年もの間に規模の大きいデモが何回か起きましたが、結果的には何も変わらず人々の心の中では政治について諦めていた部分もあったかと思います。2011年を機に国内の政治状況が劇的に変わり始め、ついに今年11月8日(日)、世界中にいるミャンマー人たちが駆けつけた総選挙が行われました。国民の多くが心配していた不正もなく、ミャンマーの父なるアウンサン将軍の娘スーチーさんが当選されました。NLD政党の候補者も数多く当選し、政権交代がスムーズに行われる情勢になってきたようです。……
先日、1年ぶりに7日間帰省しましたが、想像以上に変化していました。
先進国と比べられるほど大きくて綺麗なデパートがいくつか出来ていて、日本でもデパートでしか購入できない化粧品が沢山並んでいました。元々睫毛が長くて二重の人が多いミャンマーの女性たちは、つけ睫毛を使いこなしていました。
ヤンゴン市内の道路も良くなっていて、渋滞を避けるため一部の地域では有料道路まで出来ていました。中央駅のあるホームには電光掲示板が設置され、昔と比べて清潔で綺麗でした。
一軒家がマンションに変わっているものが多く、綺麗な建物も多かったです。
ヤンゴン市内のケンタッキーのお店は、若者で賑わっていました。昔は、朝と夕ごはんは家で、昼はお弁当という人が多かったのですが、今では外で食べる人が多くなってきたように感じます。
色々なところで、お金をよく使う人が増え、国が進歩すると、このように変わっていくのかなあと思いました。
一方で、人々の変わらない信心深さも感じ、またパゴダで現地の他宗教の人たちと出会いました。このような昔と変わらない一面もあって安心です。…
ミャンマーの人々が長い間、心から待ち望んでいた「自由」と「平和」と「民主主義」
明るい未来に一歩ずつ近づくためには、さらに地道な努力がこれからも必要だと感じた年末でした。
最近のコメント