最近のヤンゴンと最後の挨拶
ミンガラバー!
先日、里帰りから戻ってまいりました。
…ヤンゴン市内によく走っていた古い自動車も少なくなり、1、2年前と比べ、渋滞が減っているようでした。今年の1月に変更された市内バス(YBS)の運行も、徐々に定着してきたようです。クーラーの付いていないバスもまだ走っていましたが、日本からの中古バスが輸入され次第、変わっていくようです。
……日本のダシが一般家庭にもよく使われているので、驚きつつあらためて親日感を覚えました。
ところで、今回は突然ですがお別れの挨拶をさせていただきたいと思います。
この3月で在日の歳月が10年になります。ちょうど、在留期間も満了になるので、これを機に退職することを決意いたしました。それに伴い、このブログも今回が最後になります。長いようであっというまに過ぎた、この7年間!閲覧してくださった皆様に感謝の気持ちと共にお礼を申し上げます。
……思い起こせば、様々なことが浮かんできます。来日して、一人暮らしが初めてでした。寂しい一面を感じながらも、ミャンマーと全く違う日本での生活に感動したり、驚いたりして日常を送っていました。
電車の時間の正確さには驚き、美術館ではヨーロッパの絵画や日本の浮世絵の素晴らしさに感動しました。初めて和食を食べた時、舌に伝わる食材の味に幸せを感じ、親や友人に食べさせたいと思ったこともありました。上野動物園のゴリラ親子の喜怒哀楽の仕草にワクワクし、先輩たちとの楽しい語らいと食事、などなど、たくさんのことが思い出として残っています。
そして、このブログの閲覧回数が1日300回以上になる日には、驚きながらも飛び上がって喜んだものです。また、ヤンゴンのガイド時代のお客様と説明会で再会し、抱き合った時には、めぐり合わせの縁を感じたりもしました。
それ以外にも、数えきれないほどの思い出が今でも胸をよぎります。
………来日した2007年当初、ミャンマーの将来は霧がかかっているかのようでした。いつまで経っても変わらないであろうと誰もが思ってしまうほど、軍隊に操られている国家でした。それが、まさか今日のように変わっていくとは、思いもしなかったのです。でも、現実としてスーチーさんの新政権になり、変わり始めたのです。外国の専門家から見ると、いつか変わるミャンマーだったかもしれませんでしたが、当事者であるミャンマー人の私から見ると、政治交代は夢のような出来事でした。正直、国の変化に嬉しい一方、驚いている部分もあります。
このような状況の中、これからも伝統を守りながら少しずつ変わっていく母国ミャンマーに足を運んでいただけたら幸いです。
これからのわたくしは、あと少し日本に滞在した後帰国し、日本とミャンマーの交流や懸け橋になれる仕事に携わっていきたいと考えております。もちろん、これからもユーラシア旅行社を応援しているので、皆様も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
今日まで本当にありがとうございました。
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