文化
2011年1月27日 (木)
2011年1月18日 (火)
2010年12月28日 (火)
お湯がとってもありがたいです
ミンガラバー!
最近、冬晴れの寒い日々が続いていますね。ミャンマーも例年より、日常の気温が下がり、涼しいそうです。とは言っても、南部(ヤンゴン)の気温は18~25度ぐらいですが、現地の人たちは「寒い!」と感じているようです。
ところで、私も来日してから、お湯を浴びるようになりましたが、ミャンマーでは、お湯で体を温める(お風呂に入る)習慣などは、ありません。普通は、上半身ぐらいまでロンジーを巻いて、水壺からカップで水をとって、体に濯いて浴びるだけです(シャワーと似たような感じですが)。ミャンマーにいた時、寒い季節(11~2月頃の乾期)になると、冷たい水で水浴びすることをいつも辛く感じました。夏は、太陽の暑さで暖かくなっている水、乾期の寒い時は、外の空気で冷たくなっている水で浴びるのはミャンマーの人にとって普通です。
2010年9月 2日 (木)
シャン・ルェエイ (シャン・バッグ)
ミンガラバー!
子供たちの夏休みが終わり、昨日から学校が始まりましたね。ランドセルを背負って学校に行く子供たちを見かけると、シャン・ルェエイをかけて学校に行く母国の子供たちを思い浮かべます。
ミャンマー語ではバッグを「エィ」と言います。履物とは違い、バッグの呼び名はたくさんあります。横にかけるバッグを「ベーエィ(ベー=横)」、うしろにかけるバッグを「チョーポーエィ(チョーポー=背負う)」などです。でも、学生用のバッグだけは名前が異なり、「ルェエイ」といいます。発音がちょっと難しいですね。
ところで、今日のテーマーはミャンマーの学生の子供たちの愛用「シャン・ルェエイ」です。学生用のバッグは作る民族によって名前が異なります。ミャンマー行政区分と同様で、シャン族のルェエイが「シャン・ルェエイ」、ヤカイン族のルェエイは「ヤカイン・ルェエイ」です。殆どの少数民族が独自の民族用のルェエイを作っていますのでデザイン、色、サイズの種類はたくさんありますが、形は同じです。その中で、人々に最も愛用され、シャン州だけでなくミャンマー全国で利用されているのは~「シャン・ルェエイ」です。
2010年6月24日 (木)
ロンジーを着てみましょう!
ミンガラバー!東京は梅雨晴れの一日です。今日は先日 の続きで、ロンジーの着方をご紹介します。
男性と女性のロンジーの着方は異なります。まず、男性の着方をご紹介します。
ロンジー全体を広げ 、左手で握っている部分をお腹のあた りまで折り、その後、右手で握っている部分をおなかのあたりまで持ってきて、交差するとこ ろで、両方の端を締めます。その後、お腹のところに入れ 込むだけです。着る時、お腹 を 凹みながら着ると、スタイル がもっとよくなるかもしれませ ん。
女性は、ロンジーを片方(左と右、どちらでもかまいません)に広げ、広げた方の腰のあ たりにロンジーを押さえながら、反対の方に引っ張ってきます。その後、腰のところに、たくし込みます。
ロンジーの着方は説明を聞くだけですと、難しく思うかもしれませんが、実際、やってみると、とても簡単です。但し、着 慣れていないと、ズレて、な かなか上手く着れない時もあります。ミャンマーの子供たちは6、7歳ぐらいの時に教えてもらいますので、若い頃から自分でできるようになります。
男性はロンジーを着る時、頭から入っても、足の方から入っても構いませんが、女性は必ず足の方から入ります。頭の方から入ると、自分の運命の力が弱くなると信じられています。ミャンマーでは、洗濯は手 作業が多いですが、どの家庭でもロンジーを洗う石鹸は分けられています。普通は、家族 全員分を母親と長女が洗濯します。但し、男女のロンジーは一緒に洗濯してはいけません。アイロンをかけた後でも、男女のロンジーを一緒には、置かず、分けてタンスに入れます。一緒にすると男性の運命の力が弱くなると考えられているからです。
2010年6月22日 (火)
ミャンマーロンジー
ミンガラバー!今日は、夏に涼しい、梅雨に乾きやすい、冬に暖かい「ミャンマーロンジー」をご紹介します。ロンジーは着心地が良く、ミャンマーの気候に一年中適用する伝統衣類で、男女共に着用する一見、スカートのような腰巻の布のことです。詳しく言いますと、男女でロンジーの呼び名が異なり、男性のものは「パソー」と言い、女性のものは「タメィン」と言います。家にいる時も、学校、会社、結婚式、卒業式 などへ行く時もロンジーです。
普段、日常で着るロンジーの殆どはコットンですが、公式行事などのものはシルクや高級生地でできています。ロンジーは丈1メートルぐらい、幅1.5メートルぐらいの布を筒のように縫っているだけのシンプルなものです。生地や模様は様々で、それを選ぶのが女性の楽しみかもしれません。普通、一人の女性は少なくとも20枚以上のロンジーを持っていると思います。
2010年6月 8日 (火)
暑い時こそ大人気! 伝統的化粧品 「タナカー」
ミンガラバー!6月に入り、日差しも段々強くなってきています。今日はミャンマーの化粧品、又は日焼け止めでもある「タナカー」をご紹介します。
元々乾燥地帯であるミャンマーでは、王朝時代から現在まで女性に大人気の化粧品があります。今ではミャンマーの一つの文化として観光客にも知られています。それは、「タナカー」という化粧品です。タナカーとは植物で、いい香りを放つ花が咲きます(女性が髪に飾ったりもします)。その幹を石のすずりに水を加えてすりおろしたものを肌(顔、手、足など)に付けると涼しく感じるのがタナカーの特徴です。女性だけが使うものではなく、夜のシャワー後に手や顔にタナカーを塗って寝る男性も多いです。肌が涼しくなり、寝心地がいいです。女性がいる家には、少なくとも必ず石のすずりとタナカーの幹が置いてあります。現在では、クリーム系のタナカーもあり、旅行用に使う人も多いです。
タナカーは自然の恵みとも言え、健康によく、赤ちゃんにも毎日食べさせたりもします(苦味があるので、よく泣き声を聞きます)。又、肌の保護に一番適切だとされていて、ニキビやシミも出にくいと言われています。そのため、性別、年齢、民族、宗教に関係なく、ミャンマー人に愛されています。
タナカーはミャンマー人にとってただの化粧品ではありません。油などで汚れてしまった洋服などの、汚れた部分にタナカーを塗って2、3時間おいてから洗濯すると汚れが取れるようになります。又、食べ合わせの悪いものを食べてしまった場合でも、すりおろしたタナカーを食べるとお腹を壊さないと言われています。
最近のコメント