キンキンテーのつぶやき

2017年3月 9日 (木)

最近のヤンゴンと最後の挨拶

ミンガラバー!

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先日、里帰りから戻ってまいりました。

…ヤンゴン市内によく走っていた古い自動車も少なくなり、1、2年前と比べ、渋滞が減っているようでした。今年の1月に変更された市内バス(YBS)の運行も、徐々に定着してきたようです。クーラーの付いていないバスもまだ走っていましたが、日本からの中古バスが輸入され次第、変わっていくようです。

……日本のダシが一般家庭にもよく使われているので、驚きつつあらためて親日感を覚えました。

ところで、今回は突然ですがお別れの挨拶をさせていただきたいと思います。

この3月で在日の歳月が10年になります。ちょうど、在留期間も満了になるので、これを機に退職することを決意いたしました。それに伴い、このブログも今回が最後になります。長いようであっというまに過ぎた、この7年間!閲覧してくださった皆様に感謝の気持ちと共にお礼を申し上げます。

……思い起こせば、様々なことが浮かんできます。来日して、一人暮らしが初めてでした。寂しい一面を感じながらも、ミャンマーと全く違う日本での生活に感動したり、驚いたりして日常を送っていました。

電車の時間の正確さには驚き、美術館ではヨーロッパの絵画や日本の浮世絵の素晴らしさに感動しました。初めて和食を食べた時、舌に伝わる食材の味に幸せを感じ、親や友人に食べさせたいと思ったこともありました。上野動物園のゴリラ親子の喜怒哀楽の仕草にワクワクし、先輩たちとの楽しい語らいと食事、などなど、たくさんのことが思い出として残っています。

そして、このブログの閲覧回数が1日300回以上になる日には、驚きながらも飛び上がって喜んだものです。また、ヤンゴンのガイド時代のお客様と説明会で再会し、抱き合った時には、めぐり合わせの縁を感じたりもしました。

それ以外にも、数えきれないほどの思い出が今でも胸をよぎります。

………来日した2007年当初、ミャンマーの将来は霧がかかっているかのようでした。いつまで経っても変わらないであろうと誰もが思ってしまうほど、軍隊に操られている国家でした。それが、まさか今日のように変わっていくとは、思いもしなかったのです。でも、現実としてスーチーさんの新政権になり、変わり始めたのです。外国の専門家から見ると、いつか変わるミャンマーだったかもしれませんでしたが、当事者であるミャンマー人の私から見ると、政治交代は夢のような出来事でした。正直、国の変化に嬉しい一方、驚いている部分もあります。

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このような状況の中、これからも伝統を守りながら少しずつ変わっていく母国ミャンマーに足を運んでいただけたら幸いです。

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これからのわたくしは、あと少し日本に滞在した後帰国し、日本とミャンマーの交流や懸け橋になれる仕事に携わっていきたいと考えております。もちろん、これからもユーラシア旅行社を応援しているので、皆様も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

今日まで本当にありがとうございました。

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2017年2月16日 (木)

ヤンゴン川沿いの果物屋台

ミンガラバー!

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ヤンゴン市内から、わずかの距離を隔てて流れるヤンゴン川。
川に沿って、その周辺に果物やおかずの屋台がたくさん出店していて、地元の人たちの生活風景や雰囲気を味わえるので、一部のツアーではご案内しています。
果物のシーズンにもよりますが、今はミカンやリンゴのシーズンです。ミャンマーの北部で栽培され、ヤンゴンやマンダレーを含め、全国に出回ります。

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日本でも食べられる果物もたくさんありますが、ドリアン、マンゴスチン、パイナップル、ジャックフルーツ、スターフルーツ、グアバ、釈迦頭、レンブ(5cmほどのサイズで皮がピンク、赤色。中身はみずみずしく、薄味の果物)、アボガド、ザボン、マンゴー、ライチ等、日本にはあまり見慣れないミャンマーならではの様々な種類もたくさんあります。
個数や袋ごと、又重さなど果物によって様々な形で売られているので、ミャンマーを訪れる際、旬の果物を味わってみてくださいね。

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2017年2月 1日 (水)

小さな変化 in ヤンゴン

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ミンガラバー!
来月、1年ぶりに帰省する予定です。
帰るたび、いろいろな変化に驚かされるので今回も楽しみです。
地元の週刊誌によれば、今月中旬ごろからヤンゴン市内バスの運行が、大幅に変更されたようです。
電車もあるのですが、市内の交通手段としてよく使用されるのはバスです。
大型とミニバスもありますが、トラックバスが多かったです。トラックと軽トラックに屋根とベンチシートを備え付けているようなイメージで、クーラーがなく、両側の窓から入ってくる風が乗り心地をよくしてくれます。

始発地点の運行時刻は定められていますが、そこから終点までの時間は決まっておらず、15分~20分間隔で運行されます。運行中の間、バスどうしの競走もありますし、走るスピードが速い時もあれば、遅い時もあり、バス停を直ぐに出るのもあれば、乗客をしばらく待つ時もあります。

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このような状況のヤンゴン市内バスでしたが、今月中旬から何十年ぶりの変化で変更されました。時間通りに運行することをモットーにしているとのことです。
これらの変化に戸惑う人も多かったようですが、利用者にとってはいい方向への変化なので、慣れるまで頑張ってほしいものです。
これまで多くの変化がありましたが、市民のために根本的に変わるこの市内バスの変更は、まだまだ足りないものもこれからたくさん出てくると思いますが、いつか、定刻、安全運転で高齢者も外国人の観光客も気軽に利用できるヤンゴン市内バスとして活躍する日が速くやってきてほしいと思いました。

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2017年1月16日 (月)

ミャンマー人と読書

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この写真は、今年帰国したツアーで訪れたヤンゴン市内のデパートにあるスーパーです。

このようなところで本が設置されているので、少し変化を感じました。

この2、3年の小さい変化の一つですが、本屋と図書館の数が増え、「本フェスティバル」が頻繁に行われるほど、本に対するミャンマー人の意識が高まったことです。

若者を中心に多くの人が本をもっと読むようにと積極的に取り込むスーチーさん。彼女が252012年に設立した母親の思い出「Daw Khin Kyi Foundation」が、学校やボランティア図書館に本を寄贈したり、「移動する図書館=車に本棚を乗せて移動する」をつくって交通が不便な地方にまで出張し、全ての人に本の貸し出しをする企画が始まったことが一つの原因かもしれません。

来日するミャンマー人の多くは、日本で本屋が多いことと本が好きな日本人の多さに驚きますが、私も同じでした。

この30年の間、ミャンマーでは仕事関係で本を読む人以外、本屋に立ち寄る人が少なく、本に対する意識が低かったのです。

“読書が好きだ”というミャンマー人は驚くほど少なくなっていましたが、これを機に増えてほしいと思いました。

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2017年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます!

Bgn_asahi_2ミンガラバー!

あけましておめでとうございます。

ミャンマーの元旦は4月17日ですが、今日は、新政権になって初めてのNEW YEARの日です。

お参りにくる人々でパゴダも賑わっていると思います。「今年も良い年に」と真剣にお祈りする人々の姿が目に浮かびます。

余談ですが、ミャンマー人のお祈りには、少し時間がかかります。パゴダや仏像の前に座り、仏陀・仏陀の教え(お経)・僧侶を思って3回拝みます。その後、自分の好みのお経を唱え、最後に今の功徳をたくさんの人々が自分と同じようにもらえるようにとお祈りして、功徳を配ります。

日本のお寺でお参りする時、自分の番になると後に並んでいる人が気になるので、私は建物の中に入れるお寺では、なるべく中に入ってお祈りしています。Dsc_0533

…………“金の年”2016年も終わり、早くも2017年がやってまいりましたね。

世界又は自分にとって、どんな年になるだろうと思うとドキドキします。

今年も皆様にとって良い1年でありますようにお祈り申し上げます。

引き続き、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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2016年12月16日 (金)

スーチー氏来日

ミンガラバー!

今年も短かったように感じましたが、皆様はいかがだったでしょうか。

4月の熊本の地震。7月のミャンマーの地震。この12月のインドネシアの地震。半世紀ほど地震が起きていなかったミャンマーでは「地震」を知らない人も多かったのですが、その恐ろしさを知った今では地震に対する意識が高まったようです。行政側も地震が起きた際の心構えや最新情報を発信するようになったそうです。

また、世界各国で国の土台を揺るがせるような政治的な出来事もありました。

(紀元前268~232頃)、ある日、インドのアショーカ王が夢をみたそうです。一般人には理解できないような夢のようで、仏陀にお尋ねしたことを子供の頃に学びました。

その夢の一部ですが、将来、人々や社会にいい影響を与える人、悪い影響を与える人が現れます。悪い影響を与える人の支持者は多く、一方いい影響を与える方には支持者は少ない。そして、支持者の多い方が勝利することになり、社会がその人や組織を中心に振り回されると解説されます。

仏陀の予言通り、一国を代表する人物の言動が周りや社会を振り回しているように思えました。

……この2016年は、建てなおし真最中の母国ミャンマーにとって、目の前の問題を少しずつ解決していく「めまぐるしい年」でしたと思います。来年もそれ以降もたくさんの課題を解決していくしかありません。

今年の11月に来日も果たし、自分の全てをミャンマーのために貢献しているスーチー氏と信頼をよせられている新政権に、これからのミャンマーを託してみたいと思います。

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2016年12月 1日 (木)

変わらないもの~in ミャンマー

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先月、帰国したミャンマーツアーの写真の中にバガン仏教遺跡の日の出と夕日の写真がありました。

毎日と言っていいほど激しく変化していくミャンマーの現状の中でも、バガン遺跡の雰囲気や景色が、さすがに昔と変わらないままに見えたので、ほっとしました。Dscn9702

写真の中に(今年の地震で壊された)修復中のパゴダの姿も入り込んで映し出されているので、人間の命とともに建造物も永遠に存在しないことを改めて感じました。1

手を伸ばせばすぐに、最新情報や物が溢れている日本で暮らしながら、それらに刺激され緊張する毎日を送る私。この状況こそが当たり前だと思ってしまったり、また一方現地の家族や友達と連絡を取り合っているとミャンマー人に戻ったりして、自分が二人いるような気もします。

たまに、このようなミャンマーの素朴な風景を見ると、懐かしく思います。現地ガイドをしていた頃、朝早い時間からお客様と一緒に遺跡を回って忙しく仕事をして、夕日が沈む頃には遺跡の何処かのパゴダにいて、静かに夕日を見る。今日も、疲れたと思いながらも充実した一日でもあったと思い、明日も頑張ろうと決心して、繰り返す当時の毎日が目に浮かびました。

日本の皆さんにもバガン仏教遺跡の日の出と夕日の素朴な風景に出会ってほしいものです。

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2016年11月 1日 (火)

国境の町の思い出

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ミンガラバー!

近年、ミャンマーはタイとヤンゴンのティラワ工業団地を結ぶ新しい幹線道路や、インドと中国を結ぶ幹線道路を拡充することになりました。

長い間、経済的に鎖国状態にあったミャンマーですが、政治の民主化とともに外国との交流が加速しつつあります。

ミャンマー中部の都市「メイッティーラ」を中核にしてタイ・中国・インドに繋がる高速道路建設も計画されているようです。

…数年前に中国とシャン州の国境町ムセへ行きました。シャン州南部へは仕事でよく行ったのですが、国境が接している町へ行くのは初めてで、とても緊張しました。

ムセへ向かう途中、少数民族のいくつかの村落を通過するので立ち寄ってみると、言葉の訛りがありながらも会話が楽しくでき、素直で優しい人たちが多かったのでいい思い出になりました。

ムセでは中国系の少数民族が経営している宿に泊まり、せっかくでしたので1日ビザを取得して中国側へも行きました。

国境出入ゲートは、観光客より毎日仕事で行き来する人たちで賑わっていて、人数の多さに驚きました。

それまでは国境の町という、少数民族、中国人…など少し違和感を感じていましたが、素朴な日常を送っている市民や活気のある町光景、また2つの国をまたがって真剣に仕事をする労働者たちの姿を見て“百聞は一見にしかず”の諺が頭に浮かびました。

ムセでは、少数民族の言葉やミャンマー語よりも中国語の方が多く聞こえたような気もします。

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……先月にも、「ミャンマー・中国……..国境沸く」というニュースが新聞に記載され、これからミャンマーはアジアハイウェイの重要な一部を担って発展すると思うと嬉しい気持ちになります。

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2016年9月16日 (金)

少しずつ前へ...

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ミンガラバー!
ミャンマーで新しい政府が始まって半年!あっという間でしたが、その間大きな変化も小さな変化もいくつかありました。
今日は地元の週刊誌に記載された小さな変化をご紹介したいと思います。
他国では当たり前のようなことかもしれません。でも、母国ミャンマーにとっては小さな一歩。
ヤンゴンでは、日常生活上のゴミ問題が長い間、解決されていませんでした。住宅地から少し離れた所にゴミ捨て場が設けられ、週に2回ほど収集されます。でも、されない時も多々あり、山のように集まっている時もあります。家どうしの裏側には、ちょっとしたスペースがあるのでそこにゴミが捨てられている場合もあります。
今では、普通のようにしていたそのゴミの意識が行政によって変わろうとしています。
ゴミ箱や指定された場所にゴミを捨てるように呼びかけたり、ゴミを拾う活動にも積極的に取り組んでいます。先日も、指定された場所にゴミを捨てなかった人やレストランが罰金を課せられ、週刊誌に取り上げられていました。
これらの活動は、ヤンゴンやマンダレーのような大きな町だけにとどまらず、地方にまで広がっています。
洞窟寺院で有名な観光地「モンユワ」の多くの地区では、ゴミ収集トラックが毎日活動しています。地域の皆さんも指定されたところにゴミを捨てるようになったそうです。また、今まであった大規模なゴミと、これからのゴミを使ってリサイクルできる計画も検討されているそうです。
…ゴミ問題一つにも確実に前へ進んでいると感じた、ちょっとしたニュースでした。

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2016年9月 1日 (木)

ミャンマーの地震

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ミンガラバ!
….2011年の東日本大震災で地震の恐ろしさを初めて体験し、地震や災害が起きる度、同じようなことがミャンマーに起きたら建物やパゴダなども大きな被害が出るじゃないかといつも心配していました。
…..8月24日にミャンマーでも中部(チャウク・chauk)を震源に西のアラカン州まで被害が及ぶマグニチュード6.8の地震が起きました。幸いにも死傷者が少なかったのですが、仏教遺跡バガンにある180基以上のパゴダの上の部分が崩れ落ちました。被害を受けたのは、この27年の間に地元で造り直されたものが殆どでした。当時のバガン王朝時代に造られた土台やメインの建物の多くは地震に耐えられていたので、バガン王朝時代の建築レベルの高さを誇りに思いました。

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……そして幸いなことに、今回の地震で崩れ落ちたパゴダの修理などをユネスコが引き受け、バガン王朝時代の建築術に基づいた造り方で取りかかることとなりました。地元の人々が個人的に触れないように呼びかけているそうです。
……来世や功徳のために寄進したり、パゴダを造り直すことの重みを今一度改めて認識しなければいけないと思いました。


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