好奇心(コンク/サント・フォア6)
ロマネスク美術の魅力の一つが、時折見え隠れする遊び心です。
遊びだと思うのは無宗教の現代日本人の感性で、本来は重大な意味があったのかもしれないのですが…
コンクにおける、その好例のひとつがこの「好奇心」と呼ばれるものです。
タンパンの端をめくって向こうから最後の審判や我々を覗き見る人たち。
小粒ながら見逃せません。
なんだかブラインドをめくっているような、あるいはジャッジャッジャーンなんて効果音が聞こえるような…ユーモラスな彫刻です。
なんだか気難そうなロマネスクの教会を巡る旅、こんな小さな発見を楽しみにしてみてはいかがでしょうか?
どうぞ、旅のお供に「好奇心」をつれていくのをお忘れなく!(山岸)
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