イヴの誘惑に秘められた魅力(オータン)その3
噂によると、この「イヴの誘惑」には対になって「誘惑されるアダム」が存在するという。
未発見のアダムの方は、一体どんな顔をしているの?
女にとって誘惑せずにはおれない美男なのだろうか。
知恵の実を食べたことを神から糾弾されたとき「食べたのはイヴだけ」と思わず言ってしまう、弱くてずるい男だけれど、女は駄目な男ほど愛しく魅了されてしまうもの・・・。
嗚呼、気になる、まだ見ぬアダム。
なにはともあれ、100の言葉を以ってしても理解難しい教えをたった一つの彫刻で心に刻み付けるとは、ロマネスク彫刻恐るべし。
知ってか知らずか、己の中の原罪の意識と感応した「イヴの誘惑」に動揺する夫を見ながら、改めてロマネスクの奥深さに感じ入ったのでした。
(宮澤)
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