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2009年10月21日 (水)

伏して祈る聖女(コンク/サント・フォア教会2)

Conques_tympanum1 まずはコンクの主役、聖女フォアです。
最後の審判の時、神に従う義人は天国に招きいれられ、罪人は地獄に突き落とされます。

聖女フォアは天国の側で祈ります。
我々の罪が少しでも酌量されるように。父なる神は全てを創造した右手のみで表されます。

審判の瞬間と同時に、私たちの現世のためにも祈ってくれている聖女フォア。
彼女の後ろには手枷や足枷が吊るされていますが、これは戦に負け敵の奴隷に捕らわれた人々のものです。
実際に、彼女に取り成しを祈り、解放された人々は聖女と神に感謝し、解放後、枷を教会に奉納しましたから、ともに描かれた枷は彼女の奇跡の「信憑性」の高さを演出しています。

タンパン全体を眺めたときに、聖女は、身を投げ出して祈る姿で、キャンバスの端のスペースを有効に活用しているようにも見えてしまうのは、私が無宗教者だからでしょうか。

それにしても、この教会のご本尊にあたるサント・フォア像のきらびやかさとは異なる素朴な姿に清楚さが滲んでいます。

(山岸)

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