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2009年11月

2009年11月30日 (月)

私の好きな町:サンティリャーナ・デル・マール

北スペインの魅力は様々ですが、北部、大西洋のビスケー湾に面するカンタブリア地方から可愛らしい町をご紹介します。

名前に海が入っていますがもう少し内陸に位置するサンティリャーナ・デル・マール。スペイン、サンティアーナ・デル・マール
グッゲンハイム博物館があるビルバオの西に車で2時間弱くらいのところに位置しています。或いは教科書でおなじみの原始時代の壁画が残るアルタミラ洞窟から僅か数キロのところにあるという言い方も出来ます。

中世、貴族の別荘地として栄えたサンティリャーナは、石畳のこぢんまりとした村に重厚な貴族の屋敷がいくつも残っています。
それらは、ホテルやレストランとして利用されているので、ベランダの花や庭の手入れもされていますし、中に入ったり宿泊することも出来ます。
(写真は村役場のある広場)

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2009年11月27日 (金)

ガリシア・デー(サンティアゴ街道編)開催のお知らせ

サンティアゴ・デ・コンポステーラに祀られる、キリストの12使徒の一人、聖大ヤコブ。スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
各聖人は1年に1日、その聖人の日があるのですが、聖大ヤコブのそれは7月25日です。

この、聖ヤコブの日が日曜日にあたる年はサンチャゴの大祭の年・贖罪の年と定められていて、大祭は6・5・6・11年おきにやってきます。
来る、2010年はこの大祭の年にあたる特別な年(しかも次は11年後!)で、多くの巡礼がこのスペインのガリシアにある聖地を目指します。
これを記念しまして、2009年12月17日に、サンティアゴを有するガリシア州自治政府の主催で、ガリシア地方とサンティアゴ巡礼を紹介すイベントが開催されます!

ユーラシア旅行社も出展する予定です。
お時間のある方は、是非お誘いあわせの上お越し下さい。

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2009年11月26日 (木)

旅の集い:ロマネスク 33の傑作を巡る

ロマネスクって何?という方にも、ロマネスク好き!という方にもお勧めの講演会のお知らせです。

毎年ご好評いただいている上智大学講師、池田健二先生をお招きしての講演会です。
美しい映像を交えながら、ヨーロッパ各地に残る珠玉の教会の数々をご紹介いたします。

◆2010年2月3日(水曜日) 14:00~17:00
◆星陵会館ホール(営団地下鉄永田町駅徒歩5分)
◆第一部:池田先生の講演
◆第二部:弊社添乗員によるロマネスク・ツアーのご紹介

定員300名様、無料の講演ですが予約が必要です。
詳細・ご予約はこちらのフォームから

どうぞお誘いあわせの上お越し下さい!

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2009年11月24日 (火)

思い出の味:トリファード

世界で最も洗練され、お洒落で優雅なイメージがあるフランス料理。
しかしながら、私がフランスで一番感動した一品は、豪快で素朴な田舎料理でありました。

その料理に出会ったのはフランスのちょうど真ん中あたりに位置するオーベルニュ地方。フランスの田舎料理トリファード
緑が濃くて、空気も水々しい酪農地帯ならではの特産品を使った料理です。
ラードでベーコンとスライスしたジャガイモを炒め、チーズをたっぷりかけてオーブンで焼くだけ。
意外とあっさりしていて、何と言ってもカリカリのベーコン&ポテトが最高。
特産のトムフレッシュというチーズは温まると非常によく伸びます。
濃厚なチーズとベーコン、ちょっと固めのシャキシャキしたジャガイモはまさにゴールデントリオ。

全体的に大人しく、どこかすました感じで上品なフランス料理に飽き始めていた私に、見た目・味全てにおいてガツンと強烈な一発を食らわせてくれました。
(上田)

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2009年11月20日 (金)

思い出の味:タコのガリシア風

今日は、私の大好きなスペインの味(の一つ)をご紹介したいと思います。タコのガリシア風

スペイン北西、聖地サンチャゴを有するガリシア地方の美味しい料理の一つ、タコのガリシア風です。

なんてことはない、茹でたタコをオリーブオイルと塩とパプリカのパウダーで和えただけなのですが、これが美味いのです!

日本にいる時は、刺身用の新鮮なタコ足買ってきては輪切りにし、ニンニクとオリーブオイルで炒めて、塩と鷹の爪で味付けして「タコのガリシア風もどき」を作っていただくことも。
ビールにも、きゅっと冷えた白ワインにも合う一品、現地のバルでつまむもよし、急なお客様のお通しにもよし、是非試してみてください。
(山岸)

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2009年11月18日 (水)

サラマンカの宇宙飛行士

ロマネスク教会に親しむようになるとゴシックやバロック、ルネサンスの絢爛豪華な教会を見るとちょっと目がチカチカしてしまうのですが
スペインのルネサンス、プラテレスコ様式がおもしろい

ちょこちょこした彫刻が沢山あり、名前の銀細工という意味よりもグロッタを立体にした感じに思える。

たとえば、ヨーロッパ最古の大学の一つがあるカスティーリャ・レオン地方のサラマンカの大聖堂もそのひとつ
16~18世紀にかけて建てられたこの大聖堂のファサードの入り口にご注目。
20世紀に行われた修復の際にそっと紛れ込んだのがなんと宇宙飛行士!
植物模様の間から、無重力状態でこんにちはスペイン、サラマンカ、大聖堂の宇宙飛行士

ちなみに彼の近くにはアイスクリームを手にした怪物もいます!

一体、石工はどんな思考でこれを刻んだのだろう

神の言葉ではなくアイスで本能を支配する?
ついに宇宙人にも布教する時代??

いやいやまさかまさか
でも、これが遊びならば千年前はどうだったのだろう

難解なモチーフを前に図像学を紐解いていても、ふと、やっぱり、ただの遊び心だったのでは?と思えてしまうのは、私だけなのことなのだろうか。

(山岸)
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2009年11月16日 (月)

プラセンシアのロマネスク

スペイン西部のエストゥレマドゥーラ地方を旅したときのこと
銀の道から少しはなれたプラセンシアで一泊したことがあります。

ローマ時代には金銀を運び、巡礼ブームの折には北上する巡礼を運んだ「銀の道」。
そこから程良く離れていて、川も近くなく、そのおかげで中世以降の建物がよく残ったのだとか。

この町の旧大聖堂がロマネスク様式と聞き、興味津々で出かけました。
というのもこの地方でロマネスクと呼ばれるのが一般にこことトゥルヒージョに再建された教会の鐘楼だけだからです。

イスラムの支配が長く、ユダヤ教徒が多く暮らしたプラセンシアのロマネスクは14~15スペイン。プラセンシアの旧大聖堂 世紀のもの。
旧聖堂の入り口上には受胎告知のシーン
シンプルながら幻想的な扉口の彫刻もおもしろい
葉人間いろいろ
鳥みたいのもいろいろ

「なんだこりゃ???」と(心の中で)つぶやきながら夢中でシャッターを切っていたのは私だけでしたが…。
雨上がりの小さな町にひっそり残る彫刻と出会えた充実した朝でした。
(山岸)

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※旧大聖堂は大聖堂に連続する形で付属しています。

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2009年11月13日 (金)

○○○が導く巡礼路

さて、シンボルの帆立貝を胸に意気揚々と巡礼路を歩き始めた訳ですが、北スペインという地域はあまり資料が無い。

地図すら無い場合、一体どこを歩けばいいのか。
道がふた手に分かれたら、どちらに行けばいいのか。

しかし、そんな心配は全く無用。
実は巡礼者を聖地サンチャゴへ導く心強い味方がいるのです。 巡礼の道しるべ
やはり神様でしょうか?
いえいえ、神様ではありません。

何と帆立貝が巡礼者を聖地へと導くのであります。 
帆立貝の看板があるところは巡礼路上であり、道がふた手に分かれていたら、帆立貝のある方へ進めばよいのです。
さらに帆立貝の看板を掲げている建物は巡礼者用の宿泊所であったり食堂だったりすることが多く、衣食住は基本的に巡礼路上で全て事足りるのです。要は帆立貝のある巡礼路上からはみ出さなければいいのです。
もう、迷うことはありません。

今こうして帆立貝のことを書いている瞬間も、多くの巡礼者たちが帆立貝のお導きによって、聖地を目指して歩き続けているのです。
(上田)

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2009年11月11日 (水)

ほたて貝

聖地サンチャゴへ旅立つ添乗員が出発前に手にすることでより一層巡礼のシンボル:ホタテとひょうたんの気合が入るグッズがあるのをご存知でしょうか?
それは巡礼手帳でもなく、十字架でもなく、

ただのホタテ貝の殻であります。

貝殻の殻に穴を開け、ヒモを通してあるだけ。
これを首にかけると気合なのか、あきらめの境地に至るのか、不思議と「よーし、サンチャゴに行くぞー!!」という気分になってくるのです。

聖地サンチャゴは大西洋に近く、聖地を詣でた巡礼者たちが持ち帰ったホタテ貝の貝殻がサンチャゴ巡礼のシンボルになったと伝えられています。
それでは、次回はホタテ貝を胸に巡礼路を歩いてみましょう!!
(上田)

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2009年11月 9日 (月)

サン・ジャックへの道

数年前に公開されたフランス映画『サンジャックへの道』を先日改めて観ました。

春に歩いたサンチャゴ手前100キロの思い出を辿ろうと思いきや、「ここだ!」とわかったのは100キロ地点ずっと手前の鉄の十字架と、手前4キロのゴゾの丘くらいのものでした。

確かに、ル・ピュイからサンチャゴまでの2ヵ月の旅路を2時間に集約しているのですから、100キロ8日間なんて一瞬なのかもしれません。

でも、その8日間でも「目のきれいな牛」にも出会います!
ツアーで行く分には戸板で寝ることはないのでご安心を!
のどかな道を鼻歌を歌いながら歩くだけでも楽しい巡礼路。
1キロでも2キロでも、ぜひご自身の足で歩いてみてください!

歩くのならば、4~10月がベストシーズン!
それまでの間は、映画で巡礼路を体験してみませんか?

(山岸)
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2009年11月 6日 (金)

北スペインの旅より帰国しました!(10月弥永)

先日、北スペインのツアーから帰国した弥永さんに、インタビューしたいと思います。スペイン、サンチャゴ、ボタフメイロの様子

弥永さん、出かけていたツアーを教えてください。
弥永:10/17~の「北スペイン、巡礼の道を歩く」10日間の旅です。

お天気、気候はいかがでしたか?
弥永:旅の前半は晴れ間もあったのですが、残念ながら後半はお天気に恵まれませんでした。
けれども、雨の中大きな荷物を背負って歩く巡礼者たちを間近に見て、「巡礼の間には、当然こんな天気の日もあるんだよな…」と、改めて巡礼の大変さとその大変さを越える巡礼者たちの思いを実感することができました。

今回の旅で一番印象に残った訪問地はどちらでしたか?
弥永:やはり、最終地点のサンティアゴ・デ・コンポステーラです。(写真)
幸運にも、大聖堂で「ボタフメイロ」と呼ばれる大香炉振る特別な儀式を見ることができ、ミサに参加する人の中には嗚咽を漏らす人もいて、聖地に来た実感がありました。

印象に残ったスペインの味を教えてください。
弥永:スペイン料理は魚介類も豊富なので、日本人にも比較的好まれます。
ガリシア風の帆立貝は文句なしの一品でした!(写真・イメージ)

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2009年11月 4日 (水)

西フランス、ロマネスクの旅より帰国しました!(10月山岸)

先日西フランスのツアーから帰国した山岸さんに、インタビューしたいと思います。

山岸さん、出かけていたツアーを教えてください。サン・パリーズの柱頭彫刻
山岸:10/13発の「サン・サヴァンと西フランス・ロマネスク紀行 」10日間の旅です。

お天気、気候はいかがでしたか?
山岸:10日間通して晴れでしたが、ちょうど寒波がきていて、各都市0~15度くらいで寒かったです。
私たちが帰国する週からはもう少し暖かくなり始めていました。
この時期は、季節の変わり目で天候が不安定なので、冬物の洋服も持っていったほうがいいですね。

今回の旅で一番印象に残った訪問地はどちらでしたか?
山岸:ブールジュ近郊のサン・パリーズ・レ・シャテルの聖パトリック教会です。
意味不明なモチーフを含めてユニークな柱頭彫刻が面白いところです。
竪琴を抱くロバ(ぶた?)とか。(写真)

印象に残ったフランスの味を教えてください。
山岸:全般的にバラエティーに富んでいて甲乙付けがたいのですが、寒い日に食べた「ポトフ」が素朴ながらも美味しかったです。
デザートも、どれも、ついつい食べ過ぎてしまいました。

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2009年11月 2日 (月)

南西フランスの旅から帰国しました!(10月飯岡)

先日南西フランスのツアーから帰国した飯岡さんに、インタビューしたいと思います。カルカソンヌ

飯岡さん、出かけていたツアーを教えてください。
飯岡:10/13~の「南西フランス紀行」10日間の旅です。

お天気、気候はいかがでしたか?
飯岡:幸運にもツアー中は毎日快晴!おかげで、かわいらしい小さな町々が青空に映え、良い写真が沢山撮れました。

今回の旅で一番印象に残った訪問地はどちらでしたか?
飯岡:もちろんカルカソンヌ(写真)。
カルカソンヌには2連泊したのですが、そのホテル「トロワ・クロンヌ」からの城壁の眺めがとっても素晴らしかったです。
屋上にテラスもありました。特に、ライトアップされた夜景は最高。

印象に残ったフランスの味を教えてください。
飯岡:南西フランスはグルメエリアなので、フォアグラ、セップ茸、くるみのケーキなど、旬な食べ物が毎日のように出てきました。

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