ロマネスクとは(その2)
ロマネスク美術、ロマネスク建築。
ろまねすく、という名前の意味は、「ローマ風」から来ています。
ローマ時代の水道橋のような同じ幅で連続するまあるいアーチからその名前がついたといわれています。
写真の、タウールのサン・クレメンテ教会(スペイン、ボイの谷)のように、どっしりとした佇まいは、天井の重みを壁全体で支えるため、背が低く、窓が少ない建物が必然多くなります。
時代を経て、ゴシックへと近づいてきますと、少しずつアーチの幅も狭まり、背が高い教会堂なども増えてきます。
そして、自在にアーチの高さを調整する技術、飛び梁で屋根の重さを支える技術が発達すると、壁に大きな穴を開けてステンドグラスをはめられるようになります。
教会によっては、様々な事由でいくつもの時代・建築様式が混在しているものもあります。
ちなみに、写真のタウールはスペイン、カタルーニャの三大ロマネスクのひとつと言われ、内分の美しいフレスコ画はレプリカで、オリジナルはバルセロナのカタルーニャ美術館にありますが、この教会の素晴らしさは周囲の景色との調和にあると思います。
大都市の教会はゴシックからバロックへと、その時代時代の「流行最先端」を取り入れながら発展したものが多いので、巨大で、壮麗で、煌びやかなものが多いのですが、こうした大自然のなかにひっそりと息づく村々に、ロマネスクの神髄が隠されている期がいたします。
(山岸)
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