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2010年1月 8日 (金)

三賢者その後:オータン

フランス、オータン 占星術でユダヤの王の誕生を知った賢者たちは、その地の王ヘロデに「新しくユダヤの王として生まれたのはどなたですか?」と聞きます。
あわてたのは子供などいないヘロデ王。
「ここにはいません、あなた方が見つけたら私にも教えてください。行って私も拝謁したいのです。」といって彼らを見送ります。

さて、前回の記事の通り、無事に「ユダヤの王」救世主イエスに謁見が叶った賢者たち、そういえばあの王様のあんな約束したっけな…と思いながら眠りにつきます。

すると夜半に枕元(?)に天使が現れます。
「王のところへ行ってはいけないよ。」
ヘロデ王は己の玉座を脅かすその子を殺すつもりなのだから。

いわれて彼らはまっすぐに自国へと帰っていくのです。

さあ面白いのはこの柱頭彫刻です。
先の記事と同じくオータンのサンラザロ教会のものです。フランス、オータン

つんつんんとつつく天使「ちょっとちょっとあんたたち!」
クレープみたいな布団で川の字で寝ている3人。
つつかれた一人は目覚めました。目がパッチリ。
他の二人は未だ寝ていますね。

ご注目いただきたいのは画面左の頭側はベッドを上から見ているのに、左側はベッドを横から見るように描いている点。
いくつもの視点を同時に表現しているのです。

ところでこの彫刻は、これからイエスに会いに行く3人という解釈も出来るのです。
「ほらほら、あの星を見て!ユダヤの王がお生まれになったよ!」と言っているような…。
何通りもの解釈が出来るのがロマネスクの面白いところ。

どんな声が聞こえてきますか?

(山岸)
フランスロマネスクの旅はこちら

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