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2010年2月26日 (金)

巡礼路を、歩かない(スペイン)

聖地への巡礼といえば、自分の足で歩くもの。
世界の宗教によっては、時に膝で、体中で聖地へにじり寄っていくところもあります。

スペイン、ブルゴス大聖堂前広場

とはいへ、歩こう歩こうと、様々な媒体で取りざたされている聖地サンティアゴへの道、タイトルのように歩かないとすればどうやって行くのでしょう?
もちろん、多くのツアーはバスを利用しますので、条件のいいところを一部歩く、という形になります。平地なら5キロくらいのコースですが、雨天時や、歩きたくないという方はバスで先回りすることも可能です。
歩きつかれて椅子に座っていてもたどり着くのでバスはらくちん。
(写真はブルゴスの大聖堂前、一休みの巡礼者)

では、バスでもなく徒歩でもなくサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう手段には何があるでしょうか。

そう、ひとつは自転車。
これは現地でもよく見かけます。
巡礼を果たしたという証明を受けるため、徒歩の巡礼者は聖地から遡って最低100Km歩く必要がありますが、自転車の場合は200kmを走る必要があります。
時に車道を走り、時にでこぼこのオフロードを走行・・・自転車は軽快に私たちを追い抜いて走り去ります。

鉄の十字架ちかくの巡礼路で続いては、あまり見かけないのですが、乗馬というのがあります。
乗馬の場合は100kmなので徒歩と同じ距離で巡礼完了。
馬好きのかたには楽しそうです。
現代の巡礼路ではお世話のほうが大変かもしれません。

サンティアゴで巡礼証を発行された人の年齢や職業、国籍などは統計に載っているのですが、
例えば2006年ですと、全体の8割が徒歩、18%が自転車で、約2%が乗馬でサンティアゴに至っています。
10万人強の巡礼者の中で、たった11人、別の方法できた方がいました。

それは、車椅子。
山あり川ありの道程、車椅子に乗るほうも押すほうも大変だったでしょう。
それでも100kmの道を「踏破」されたというのですから、なんだか勇気づけられる話です。

現地で見かけたら、どうぞ「ブエン・カミーノ!(良い(旅)路を!)」と声をかけて励ましあいましょう。

(山岸)

>サンティアゴ巡礼のツアーはこちら

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