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2010年3月 3日 (水)

素敵な寝具(スペイン編)

サン・ファン・デ・ラ・ペニャ

前回の記事に引き続き、今回も教会で見かけた寝具のある風景をご紹介してまいりましょう。
比較的標高も高く、南部に比べて涼しい北スペインではどんな寝具が描かれているのでしょうか。

まずは、ピレネーを越えてフランスからやってくる巡礼者たちが憩うハカの町からさらに南へ行った山中にある、サン・ファン・デ・ラ・ペニャの修道院から。

チケットなどによく印刷されている、この修道院のシンボル的な存在でもある、回廊の柱頭彫刻群のひとつ、「聖父ヨセフへの天使のお告げ」です。
サン・ファン・デ・ラ・ペニャ_アップイスラム教徒が描く天使を思い起こさせる細身の天使(すごいえびぞり)、帽子をかぶっているヨセフの表情もさることながら、かわいらしい水玉模様の枕にご注目。
布団(?)のしわや首もとの部分など、なかなか凝ったデザインです。
体と枕を揺らす天使のしぐさもすてきですね。
石の色が暖色なので、見ていてほっこりしてきます。
とっても暖かそうです。

レオン大聖堂続きましては、カスティーリャ・レオン王国の古都、レオンの大聖堂から。

ゴシック期にかけて修復も重ねられていますので、等身がすらりとしています。
そんな大聖堂西側ファサードの扉口タンパンの「キリストの生涯」からマリア様のベッドです。

モワサックと同じく、馬小屋で…という感じはありません。
産婆さんに天使たち、「おめでとうございます!男のお子様ですよー!」という声が聞こえてきそうなのですが、こちらのマリア様はなんだかとってもお疲れのご様子。
安産だったという伝説もあるそうですが、若い体で初産はやはりつらかったのでしょうか。

ヴィジャ・フランカ・デ・ビエルソ

3点目は、ヴィジャ・フランカ・デ・ビエルソのサンティアゴ教会より。
ヴィジャ・フランカは、サンティアゴ手前最後の難所と言われるセブレイロ峠の手前の小さな村ですが、ここには、聖地サンティアゴに至らず力尽きた巡礼者のために「許しの門」を設けたこの小さな教会、サンティアゴ教会があります。
教会自体の飾り気は少ないのですがその許しの門の上部にこの彫刻があります。

場面は「三賢者へのお告げ」。
オータンのものと違い、枕はひとりひとつ。でもやっぱり、布団は3人でひとつですね。
少々破損気味ですが、表情やしぐさが愛らしい。
天使の登場の仕方もとても神秘的です。
高速道路から外れた小さな村ですので、なかなか訪れるのは難しいですが、お寄りの際には是非この小さな彫刻にもご注目下さい。

(山岸)
>北スペインの旅はこちら

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