私の好きな町:ガヴァルニー(フランス)
ピレネーの山中の村はどこも小ぢんまりとしていてかわいくて好きだ。
スペインのエスポやタウール、フランスで言えばヴェルネ・レ・バンやヴィル・フランシュ・コンフランなど、どこも中世然として素朴で落ち着きます。
そんな可愛らしい村のなかで、特別好きなのがガバルニーです。
ルルドから南に1時間~1時間半山道を走っていったところ、ピレネーの真っ只中、ガヴァルニー圏谷の懐にあり、夏にはハイカー、冬にはスキー客でにぎわいます。
私が訪れたのは初夏、ハイキングのツアーでガヴァルニーを訪れ、2泊村に泊まりました。
宿泊設備はピカピカのジャグジーはさすがになく、それどころかバスタブも望むべくもない田舎ではあるのですが、絶景の山麓で過ごす朝夕は、何物にも替えがたい贅沢でした。
このあたり、サマータイムを採用していることもあり、初夏(7月上旬でした)の日没は9時半ごろ。
お天気がよかったので、夕食が終わってからぶらぶらと村の西外れへ。
村の真ん中は山に向かうハイキングコースへ続いているのですが、西の外れには小さな教会と墓地があり、その先の道はピレネー山中へと続いていました。
ふと見ると道の脇には聖ヤコブを祀った祠が。
「アルル(サン・ジル)の道」はもっと西のソンポール峠を越えてスペインへ向かうのですが、こんなところから山越えをする巡礼者もいたんだなと感心したり。
夕焼けは想像以上に美しく、夜半の星や、翌朝の朝焼けの神々しさと、この日ばかりは晴天に恵まれたことを感謝せずにはいられませんでした。
静かな小さなガヴァルニー村の思い出です。
写真は上から、ガヴァルニー村のメイン(?)ストリート。奥にはガヴァルニー圏谷とガヴァルニーの滝、ガヴァルニー村の朝、ガヴァルニー村の小さな祠のヤコブ様
(山岸)
>ガバルニー圏谷・ハイキングに関してはこちらをどうぞ
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