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2010年4月 2日 (金)

聖週間より:磔刑(サン・ジル、フォントネー)

フォントネー修道院の磔刑

最後の晩餐の席上で裏切り者の存在を示唆したキリスト。
ここから先は劇的にストーリーが進行していきます。
ペテロの裏切りを予言するキリスト、ゲッセマネでの祈り、
そしてユダと祭司たちによる捕縛、尋問、鞭打ち、ゴルゴダの丘行き…
そして、受難の最終場面が磔刑です。

カトリックや正教の地域の教会に入ったことのある方なら、一度はどこかで目にしているモチーフだと思います。

サン・ジル・デュ・ギャール教会の磔刑

上の写真は、フォントネーの「シトー派修道院」の一角から。
雲の様子が一層悲劇的です。
教会内に限らず、屋外にもこのような石の十字架が置かれているところもあります。

もう一枚はサン・ジルの「サン・ジル・デュ・ギャール」の入り口南側のタンパン。
多少破損がありますが、キリストの上で顔を覆う太陽と月(キリストが息を引き取るそのとき、太陽が隠れあたりが暗闇に包まれたという場面を現しています。

(山岸)
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