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2010年4月 1日 (木)

聖週間より:最後の晩餐(イソワール)

イソワールの最後の晩餐

さあ、前回に引き続き、聖週間から、「最後の晩餐」をご紹介します。
レオナルド・ダ・ヴィンチのあまりに有名な絵のお陰で、横長のテーブルに師弟13人がそろって食事を取る図をイメージできる方は少なくないはずです。

「この中に裏切り者がいる」という主の発言、ざわめく弟子たち。
と、いう「ステレオタイプ」を打ち砕くのがこの、イソワールの「旧サン・トストルモワンヌ修道院」のこの柱頭彫刻。

この鮮烈なカラーといい、1本の柱をぐるりと回るように配置した構図といい、
スカートか横断幕のような晩餐のテーブルといい、
斬新!と思った一品です。

イソワールの最後の晩餐

派手な色彩は近年塗りなおされたものですが、明かりが少ないロマネスク堂では建設当時このような派手な色使いが採用されていたといわれ、往時の雰囲気を想像するにはいいかもしれません。

弟子たちの衣装もカラフルでおもしろい。
柱の4面に各3人ずつ弟子を配した構図。
絶妙に表情も異なり、それを観察するのも楽しいものです。

(ただ、往々にして祭壇を囲む柱の柱頭は、外側から見て、少し歩いて祭壇越しに内側から見て…とちょっと首を痛くしながら見ることになり、全体像や柱から柱の流れをつかみにくいのが難点なのですが…)

「最後の晩餐」の描き方は、本当にそれぞれに個性的で見飽きないので、教会を訪れた際には是非探して見比べてみてください。

(山岸)
>フランス・ロマネスクを巡る旅はこちら

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