聖週間より:最後の晩餐(イソワール)
派手な色彩は近年塗りなおされたものですが、明かりが少ないロマネスク堂では建設当時このような派手な色使いが採用されていたといわれ、往時の雰囲気を想像するにはいいかもしれません。
弟子たちの衣装もカラフルでおもしろい。
柱の4面に各3人ずつ弟子を配した構図。
絶妙に表情も異なり、それを観察するのも楽しいものです。
(ただ、往々にして祭壇を囲む柱の柱頭は、外側から見て、少し歩いて祭壇越しに内側から見て…とちょっと首を痛くしながら見ることになり、全体像や柱から柱の流れをつかみにくいのが難点なのですが…)
「最後の晩餐」の描き方は、本当にそれぞれに個性的で見飽きないので、教会を訪れた際には是非探して見比べてみてください。
(山岸)
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