« 巡礼路を歩けば…ヒースに会える? | トップページ | 縞々のサッカルジャ(イタリア) »

2010年4月15日 (木)

巡礼路を歩けば…風車が見える?

コンスエグラにて

スペインを代表する文学といえば「ドン・キホーテ」。
スペインにみる「ドン・キホーテ」を代表する風景といえば風車。
ラ・マンチャ地方を訪れた際に、まさに「オランダ風車」を見学したのですが、現代の日本人から見ると「巨人」という感じはしません。

それよりも、個人的に「巨人」と感じるのが、近代式のプロペラ風車です。
北スペインに限らず、スペインのあちこちで見かけるのですが、
フィテロ橋のあたりで見かけたそれは、重く垂れ込めた曇り空の下、地平にぬっといくつもそびえ立ち、誘導灯らしい赤い光がぼんやり光り、低いブーンという音がかすかに聞こえてきて…なにやらあの映画の「巨神兵」のようで不気味な気がしました。

パラス・デ・レイからメリーデへ向かう

まあ、この印象はこの時の天気のせいだとして、通常、風車を見るのはとても楽しみなことです。
北部スペインはグリーンスペインと呼ばれ、ピレネーから流れ出る雪解け水に潤され、森林や豊かな農作地が広がっています。
それだけでも美しいのですが、地平にきれいに並ぶ真っ白な風車は、景色にリズミカルなアクセントを与えてくれます。
そういえば、プエンテ・ラ・レイナの近くでも、風車がたくさん並んでいたような…。

サンティアゴへのラスト100キロを歩いていたときは、遠くの山に見えた風車へとだんだん近づいていき、いつの間にか風を切る音が大きくなり、気がつくと風車の山を追い越していて…こんなにも歩いてきたんだなと、実感させてくれたりもしました。

(山岸)

>サンティアゴ巡礼路の旅はこちら

|

« 巡礼路を歩けば…ヒースに会える? | トップページ | 縞々のサッカルジャ(イタリア) »

国:スペイン」カテゴリの記事

巡礼路」カテゴリの記事

著:山岸」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。