聖霊降臨(サント・ドミンゴ・デ・シロス)
先週まで古代エグナティア街道の添乗に出ておりました。
過去に他のツアーで、ダマスカスのコーカブ教会やギリシャのコリントス、マルタのラバトなども訪れましたが、今回のツアーでは北ギリシャのカヴァラやフィリピなども観光し、伝道者聖パウロのイメージが又少し肉厚になった思いがいたします。
さて、聖パウロといえばキリスト教伝道の筆頭でしょうが、おりしも一昨日の23日は聖霊降臨の日でした。
聖霊降臨の日は復活祭から50日目の日曜日なので、毎年イースターと同じように移動する祝日です。
この日は、文字通り聖霊が降りてくる日なのですが、
何のためかといいますと、バベルの塔の事件以来バラバラの言語をしゃべるようになった人類を救うべく、天に昇ったキリストの聖霊が使徒たちを包み、宣教のため色々な言語が喋れるようにするためです。
もちろん、キリストの昇天50日後ではパウロの出番はないのですが、
各民族の言葉を話せるようになった使徒たちはそのご方々へ伝道の旅に出て行きます。
その様子は写真のサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院(グレゴリオ聖歌で有名なあのシロス修道院です)の回廊の他、有名どころではフランス、ウェズレーのサント・マドレーヌ教会のタンパンや、モントワール・シュル・ロワールのサン・ジル礼拝堂(いずれもご紹介できる写真がなくすみません)などにも描かれています。
不可視の聖霊や力をいかに表現しているかが鑑賞のポイントでしょうか。
機会がありましたら是非隅々まで観察してみてください。
(山岸)
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