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2010年6月25日 (金)

石を泳ぐ人魚(スイス)

ツィリス、サンマルティン教会

さて、スイスの人魚ですが、ここはツィリスのサンマルティン教会から大勢紹介いたしましょう。

サン・マルティン教会の天井には153のパネルがはめ込まれ、キリストの生涯及び聖マルタンの奇跡、そして水生生物たちが描かれています。
その中からトップバッターを飾るのは楽器を演奏する美人人魚3人組です。
左からバイオリンのような弦楽器、竪琴、ホルンを演奏しています。
あちこち枝分かれした二股の尻尾は、時に枠線をはみ出して描かれています。

ツィリス、サンマルティン教会

続きましてはこちら。
人魚ではなく、鳥魚…とでも呼べばいいのでしょうか、そして馬魚。
そう、このサン・マルティンの板絵のうち外周48枚(内4枚は天使なので除きます)には半魚生物たちがたくさん描かれています。
このうち人魚は先の3人組が2回登場し、小船に乗った人物の絵が3枚あるほかはみんな半魚生物。象魚、山羊魚、ユニコーン魚、獅子魚などなど…陸上にいるあらゆる生き物が半分魚になった姿で登場します。
ツィリス、サンマルティン教会蛇のような尾っぽから魚の尾ひれまで…とにかくユーモラス。
セイレーンも魅惑的ですがすっかり心は半魚生物に奪われてしまいます。
最後にもう一枚、ちょっと前近所で流行った「豚魚」を髣髴とさせる猪魚、そして駱駝魚!

交易路ぞいとはいえアルプスの山の中の教会に広がる壮大な海の世界!
めくるめく人魚の誘いで、迷い込んではみませんか??
(山岸)

>アルプスロマネスクの旅はこちら

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