石を泳ぐ人魚(イタリア)
続きましては、フランス(現在のサヴォワ地方方面)からピレネーを越えてやってくるローマ巡礼で賑わった、ピエモンテ州のサクラ・ディ・サンミケーレより。
おっと、たくましい胸…板…?
そういえば髭もあるように見えるし、顔も怖いし、腰の辺りはふんどしのよう…
雄の人魚も存在するのですが、これもそうでしょうか。
ちなみに、尻尾の先に向こう側の人魚の手が。
柱の角の部分で尻尾が合体していて二人で共有するような形になっています。
最後に、アルト・アディジェ地方からテルメーノ近郊カステラッツのサン・ジャコモ教会の後陣に描かれたフレスコ画の人魚です。
ケンタウロスなど他の幻想生物たち(と現代の私たちは呼ぶ)世界の果ての住人たちと一緒に登場。
りんごほっぺとお下げがかわいいのですが、この人も胸が平らです(あばらが浮いててちょっと怖い)。
さらに尾っぽはぐるっと回ってさらに大変なことに…。
塗り間違い?こういうデザイン??
想像が尽きない人魚さんです。
さて、アルプス南麓、北イタリアの人魚を紹介してまいりました。次回はスイスに行ってみましょう。
(山岸)
>イタリアロマネスクの旅はこちら
| 固定リンク
「ロマネスク芸術」カテゴリの記事
- カタルーニャで出会ったぷくぷくマリア様(2017.04.20)
- 北欧ロマネスクの旅を発表しました(2017.03.05)
- ドイツでロマネスク?!(3)ヒルデスハイムの青銅扉(2016.11.04)
- ドイツでロマネスク?!(2)ハルバーシュタットのタペストリー(2016.10.25)
- ドイツでロマネスク?!(1)フライジングの野獣の柱(2016.10.21)
「国:イタリア」カテゴリの記事
- 蘇るローストチキンの伝説(2017.08.02)
- 春の訪れを感じる風景~ヴェネツィア(ユーラシア旅行社のイタリアツアー)(2014.02.04)
- 旅のお供に:ダン・ブラウン『インフェルノ』(ユーラシア旅行社のイタリアツアー)(2013.12.11)
- 【共通テーマデー】旅に行きたくなるおすすめの映画『ツーリスト』(2013.10.01)
- 旅のお供に:池上英洋『神のごときミケランジェロ』(2013.08.12)
「著:山岸」カテゴリの記事
- 蘇るローストチキンの伝説(2017.08.02)
- 北欧ロマネスクの旅を発表しました(2017.03.05)
- ドイツでロマネスク?!(3)ヒルデスハイムの青銅扉(2016.11.04)
- ドイツでロマネスク?!(2)ハルバーシュタットのタペストリー(2016.10.25)
- ドイツでロマネスク?!(1)フライジングの野獣の柱(2016.10.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント