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2010年7月 7日 (水)

オレオ(スペイン)

オレオ、パラス・デ・レイ~メリデの道中で発見

黒いクッキーとクリームを別けて食べると怒られる、あのお菓子のことではありません。

スペインのガリシアでオレオ、あるいはオーレオと呼ばれるもの、それは簡単に言ってしまえば木造の高床式の倉庫です。

ケルトの末裔と言われるガリシアの人々が、彼らの文化から受け継いだものの一つで、まん丸のものから細長いものまで形は様々。
いずれも湿気が多いガリシアの地で、穀物や保存食を黴やねずみといったものから守るために作られたものです。

巡礼路を歩いていると大小さまざまなオレオを目にします。
中には道をまたいでどーんと構えているオレオも。オレオくぐりなんてここでしかできないでしょう。
ちなみに、オレオは「足」が多く大きなものほど立派で富裕の証とされています。
現代では食料の保存方法も変わってきましたから、オレオはたいてい農具や干草、ちょっとしたものを入れておく程度の役割になってしまいましたが、今でもある種のガリシアチーズはこのオレオで熟成させるのだそう。
そう言われると、にわかに親近感がわく気がします。
(山岸)

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