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2010年11月

2010年11月24日 (水)

ボイの谷のタウール(タウーイ)村(スペイン)

本日、六本木にあるスペイン大使館にて、スペインの集い「ガウディが生きたバルセロナ」を開催しました。
お天気もよく、多くの方にお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
機材トラブルもございましたが、建築家の沼田直樹先生のお話に、皆様が熱心にメモを取り、うなずきながら聞いていらしたのが印象的でした。

さて、普段立ち寄らない六本木の駅から大使館への道すがら、紅や黄色に色付いた木々が並木を作っていて、その下を歩きながら、秋のスペインを思い出していました。

タウール村サンクレメンテ教会・10月

今日の先生のお話の中にも登場しました、カタルーニャ地方の山奥にあります、ボイの谷の秋の景色です。

ピレネー山脈の南麓に位置するボイの谷は、今でこそスキーリゾート地として開発が進んできていますが、それまでは過疎化に悩む寒村でした。
しかしかえって、そういった環境が、中世に築かれた希少なロマネスク教会を今に伝えたともいえます。

今ではボイの谷にある6つのロマネスク教会全てが、世界遺産に登録されています。

写真は、そのうちの一つであり最も有名な、タウール(タウーイ)村にあるサンクレメンテ教会です。
ピレネーの山から採れる肌色の岩と、スレート状の黒い石の屋根を使うのは、村の他の家屋と同じです。

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2010年11月22日 (月)

絵に描いた肉・その2(イタリア)

エッパン城、カーネデルリ

引き続きお肉のお話。

イタリア北部の、アルトアディジェ地方のエッパン城(アッピアーノ城)の礼拝堂に一面フレスコ画あるのですが、その中にものを食べているシーンが2つ描かれています。

一つは、「カナの婚礼」のシーンで、何やらソーセージか干し肉のようなものを食べている人物。
もう一人は、キリスト生誕の場面で、何故か赤子を抱く聖母の足元でむしゃむしゃ鍋に向かっている女性。。

堂内が写真撮影禁止なので、いい写真がなくってちゃんと紹介できないのですが、上がその女性です。
何でご生誕のその瞬間に火を起こしてこんなにご馳走つくっているのか。。
しかも、大きなお口で丸かじりです。

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2010年11月19日 (金)

絵に描いた肉・その1(イタリア)

11月も半ばとなり世の中忘年会のシーズンが到来!といったところでしょうか。夜の電車の中もなんとなくうきうきしています。
そんなわけで(?)今年の忘年会は焼肉がいいなぁなんて思い巡らせている今日この頃、
ロマネスク教会で見かけたお肉の絵の数々を集めてみました。
お腹が、鳴りそうです。

まずは、南イタリア、プーリア地方のトゥラーニの大聖堂より。
プーリアのロマネスク様式教会の多くが、かつて床一面のモザイクに覆われていました。
現存するところは少ないのですが、このトゥラーニは祭壇のあたりに少しだけ残っています。

トラーニ大聖堂、アレキサンダー王の飛翔

シーンは、「アレキサンダー王の飛翔」
古代ギリシャのアレキサンダー王は、この頃なんだかオリエンタルでエキゾチックな伝説上の人物として語られていて、伝説によるとアレキサンダー王はグリフィン(頭は鷲で体はライオン、尻尾は蛇で鷲の翼を持つ伝説上の生き物)に乗って空に飛び上がったといいます。
にんじんで馬を釣るように、グリフィンの頭上に肉をかざして、飛ばせます。
肉を食べようと上を目指すグリフィンが羽ばたくので、それで空に飛び上がるという仕組み。

その餌の肉。漫画みたいなお肉は枠からはみ出して描かれています。
口をあけているのがグリフィン。目が必死で、かわいくて大好きです。

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2010年11月17日 (水)

ディジョンとふくろう(その2)

ディジョンのマスコット、フクロウ

前回に続き、フランス、ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョンのご紹介です。

タイトルと写真の通り、本日紹介するのは、ディジョンのマスコット的存在で、ディジョンの案内役でもあるフクロウ君(ラ・シュエット)です。

右のようなかわいいフクロウがディジョンのあちこちにいます。
写真では、絵の横に数字が入っていますが、これはディジョンの町の見所の目印なのです。
ガイドブックに添って、このフクロウを探しながら町を歩くと見所をまるっとみてまわれるという仕掛けです。
番号は、ガイドブック上で現在位置をつかむためのものですね。

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2010年11月15日 (月)

ディジョンとふくろう(その1)

黄葉のコート・ドール

今年もヴォジョレー・ヌーヴォ解禁日(11月第3木曜日)が近づいてきました。
フランスのワイン産地といえばボルトー、そしてブルゴーニュが有名ですが、ヴォジョレーはブルゴーニュ地方の南の方にあり、美食の町リヨンから車で30分くらいのところにあります。
ブルゴーニュ地方には他にもワインの名産地コートドールがあり、有名なロマネ・コンティの畑もあったりします。

さて、このブルゴーニュ地方の中心が、かつてブルゴーニュ公国の首都がおかれたディジョンです。
ディジョンは、ブルゴーニュ地方の「食通の町」と知られ、フランス国内の人からも憧れの町といわれているそうです。

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2010年11月12日 (金)

イタリアロマネスクの旅より帰国しました(11月山岸・後編)

サン・ニコラ島のサンタ・マリアマーレ教会

南イタリア、プーリア・ロマネスクといえば床モザイクなんかも有名ですが?
山岸:今回のツアーでは、ターラントやオートラント、トラーニの大聖堂などプーリアのロマネスク教会はもちろん、カラブリア州のサン・デメトッリオ・コローネ村の「アドリアーノ教会」などあちこちで床モザイックを見ることが出来ました。
写真は、トレミティ諸島のサン・ニコラ島ニアル、サンタマリアマーレ教会の床モザイクです。

モザイクには、変でかわいいな生き物たちや聖書の場面も多いですが、アレキサンダー王やアーサー王など、当時の人が夢中だった(に違いない)物語の一場面が描かれているのも南イタリアの特徴だそうです。

印象に残ったイタリアの味を教えてください。
山岸:南イタリアといえば、パスタ・オリーブ・トマトですが、魚介が豊富なプーリアではとにかくシーフードが美味しかったです。
特に、ターラントやオートラントの人々が愛してやまないムール貝。
ワイン蒸しもマリネもグラタン風もいいですが、ジャガイモとムール貝と一緒にさっと塩味であわせたパスタは絶品でした。

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2010年11月10日 (水)

イタリアロマネスクの旅より帰国しました(11月山岸・前編)

先日イタリアロマネスクのツアーから帰国した山岸さんに、インタビューしたいと思います。
山岸さん、出かけていたツアーを教えてください。

山岸:10/29~の「イタリア・ロマネスクとガルガノ半島」12日間の旅です。

プーリアのブドウ畑

お天気、気候はいかがでしたか?
山岸:1日だけ、土砂降りに見舞われましたが、全体的に過ごしやすい日が多かったように思います。
晴天や朝霧、雲間からまっすぐに射す光の梯子…いろいろな空の表情を見ることが出来ました。
今年は日本と現地の気温差はあまり感じませんでした。
ワイン用のブドウ畑や、アプリコットなどの木々が黄葉の終盤で、オリーブや松の緑とのコントラストもよかったです。

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2010年11月 4日 (木)

サンティアゴ巡礼の旅から帰国しました!(10月上田・後編)

巡礼のハイライト・ソンポール峠

今回の旅で一番印象に残った訪問地はどちらでしたか?
上田:ソンポール峠ですね。旧道の峠道を走ると、これからピレネー山脈を越えてスペインに入るんだ、という峠越えや国境越えを実感できることです。

来年以降この方面をお考えの方へメッセージをお願い致します。
上田:ご参加されたお客様もおっしゃっていましたが、このコースはほとんど毎日が巡礼路のハイライトの連続です。フランスの聖地を巡り、ピレネー山脈を越え、北スペインの巡礼路の雰囲気を味わうことが出来るのはこのコースのみです!!一日たりとも見どころが無い日はありませんので、中身の濃いツアーです!!

上田さん、有難うございます。12日間の添乗お疲れ様でした!

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2010年11月 2日 (火)

サンティアゴ巡礼の旅から帰国しました!(10月上田・前編)

10月のソンポール峠

上田さん、出かけていたツアーを教えてください。
上田:10/11~の「ル・ピュイから聖地サンティアゴへ」12日間の旅です。

お天気、気候はいかがでしたか?
上田:出発前に現地の天気をチェックしたらずっと雨が降っていました。
旅行中も3~4日は必ず雨が降ると思っていましたが、全日晴天が続き、何と傘は一回も使いませんでした。
雨が多いスペイン北西部の、しかも秋の季節では珍しいことです。これも聖ヤコブ様のご加護でしょうか?

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2010年11月 1日 (月)

【統一テーマデー】100万円の旅行券をもらったら・・・

今月より毎月1日はユーラシアの全部ログで共通テーマで執筆することになりました。
第一回のテーマは、「もし100万円の旅行券をもらったら、どこへ・・・」です。
本日はろま部員代表で、私上田がお届けします。

さて、凄いテーマです・・・。
普段、「100万円の旅行券を貰う」なんてことを考えたことが無いので、一体どうしよう?
せっかくの100万円を家族で3分割すると行ける範囲は限られてしまうので、家族には申し訳ありませんが、今回は仮想ひとり旅でいきたいと思います。
現実的には手配可能だけど、たぶん今後の人生では行かないだろうな~というところ、さらに日本から遠い場所がいいですね。

そんな訳で行き先としては、 「サウス・ジョージア島(英領)」 を挙げてみました。
この島は南米の最南端と南極の間にあり、地図で見ると南米最南端の右下にあります。
しばしば南極とセットでパッケージツアーに入っているのを見かけます。
ここには探検家アーネスト・シャクルトンのお墓があって、お墓参りも兼ねてですが、ただ純粋に「上陸してみたい。」という理由だけで土を踏んでみたいのです。

捕鯨に関する小さな博物館が1つあるだけで他はゾウアザラシやキングペンギンが生息しているのみ。
恐らくここだけを目的に訪れる人はいないでしょう。

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