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2010年11月 1日 (月)

【統一テーマデー】100万円の旅行券をもらったら・・・

今月より毎月1日はユーラシアの全部ログで共通テーマで執筆することになりました。
第一回のテーマは、「もし100万円の旅行券をもらったら、どこへ・・・」です。
本日はろま部員代表で、私上田がお届けします。

さて、凄いテーマです・・・。
普段、「100万円の旅行券を貰う」なんてことを考えたことが無いので、一体どうしよう?
せっかくの100万円を家族で3分割すると行ける範囲は限られてしまうので、家族には申し訳ありませんが、今回は仮想ひとり旅でいきたいと思います。
現実的には手配可能だけど、たぶん今後の人生では行かないだろうな~というところ、さらに日本から遠い場所がいいですね。

そんな訳で行き先としては、 「サウス・ジョージア島(英領)」 を挙げてみました。
この島は南米の最南端と南極の間にあり、地図で見ると南米最南端の右下にあります。
しばしば南極とセットでパッケージツアーに入っているのを見かけます。
ここには探検家アーネスト・シャクルトンのお墓があって、お墓参りも兼ねてですが、ただ純粋に「上陸してみたい。」という理由だけで土を踏んでみたいのです。

捕鯨に関する小さな博物館が1つあるだけで他はゾウアザラシやキングペンギンが生息しているのみ。
恐らくここだけを目的に訪れる人はいないでしょう。

以前、南極の添乗でシャクルトンの名前を聞いたことがあり、後で何気なく彼に関する本を読んだのですが、これが凄まじかった。
彼は1914年、27人の遠征隊を率いて南極大陸横断に挑戦したものの失敗。
約1年と半年もの間、極寒の地南極で漂流し、何と全員が生還したのです。
最近はチリのコピアポ鉱山で33人が救出された話で持ちきりですが、ちょうど100年ほど前にも絶望の淵からの生還劇があったのです。

しかもこれでもかというほど次々に苦難の壁が彼の前に立ちはだかるのです。
彼の伝記を読んでいるとまるで周到に練られたかの様な小説を読んでいるかのようです。あらすじはこんな感じです。

~氷塊に閉ざされて船は沈没。その後は氷上でキャンプ生活をしながら、救命ボートに乗って500㎞先のエレファント島へと辿り着きます。その間の食料はゾウアザラシやペンギンなどを食料としつつ、シャクルトンの他5人が僅か7mの救命ボートで1300㎞も離れた捕鯨基地のあるサウスジョージア島へ助けを求めに向かいます。やっとのことで島に上陸するも基地は島の反対側。本格的な装備も無いまま2000m級の雪山を越えて基地に辿り着く~

人間の生命力のたくましさにはホント、驚きです。
話がやや壮大になりましたが、やっぱりサウス・ジョージア島に行って見たい。
灰色の曇天のもと、寒風吹き荒び、錆びれた鯨油工場があるだけでも行ってみたい。
いざ、自分が旅人になってみると、旅の動機も様々なんですね。

だけど、現実には無理かなぁ。ひとり旅には許可が必要なので。(上田)

【統一テーマデー】〔添乗見聞録編〕
【統一テーマデー】〔倶楽部ユーラシア編〕
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【統一テーマデー】〔船の旅便り編〕
【統一テーマデー】〔パゴタの国からミンガラバー編〕

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