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2010年11月22日 (月)

絵に描いた肉・その2(イタリア)

エッパン城、カーネデルリ

引き続きお肉のお話。

イタリア北部の、アルトアディジェ地方のエッパン城(アッピアーノ城)の礼拝堂に一面フレスコ画あるのですが、その中にものを食べているシーンが2つ描かれています。

一つは、「カナの婚礼」のシーンで、何やらソーセージか干し肉のようなものを食べている人物。
もう一人は、キリスト生誕の場面で、何故か赤子を抱く聖母の足元でむしゃむしゃ鍋に向かっている女性。。

堂内が写真撮影禁止なので、いい写真がなくってちゃんと紹介できないのですが、上がその女性です。
何でご生誕のその瞬間に火を起こしてこんなにご馳走つくっているのか。。
しかも、大きなお口で丸かじりです。

エッパン城、カーネデルリ

この女性が食べているもの、一見ハンバーグですが、カーネデルリという、このあたりからドイツなど南チロルで見かける郷土料理です。
さっきの写真はエッパン城のカフェコーナーのメニューの表紙に使われていたので、堂内が撮影できない代わりに食事中の他所の人のテーブルを写したものです。

カーネデルリは乾燥パンを砕いて、混ぜ物(ソーセージや野菜など)をいれて団子上にしたものです。
すいとんやおにぎりかおはぎみたいな食感です。

地元の一般の人が食べてきた家庭料理が、聖書の物語を描くフレスコ画の中に堂々登場しているのがとってもユーモラス。

写真は用意できませんでしたが、同じく地元の名産でもあるソーセージにかぶりつく人が描かれている「カナの婚礼」のシーンも必見です!
(山岸)

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