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2011年1月

2011年1月26日 (水)

11年ロマネスク、サンティアゴ・デ・コンポステラの旅発表!

2011年『スペイン・サンティアゴ巡礼とヨーロッパのロマネスク芸術』パンフレット

皆様大変、大変お待たせいたしました!!

本日、2011年『スペイン・サンティアゴ巡礼とヨーロッパのロマネスク芸術』パンフレットが納品され、既に資料のご請求を頂いていた皆様には早速発送をいたしました。

昨年日本でもテレビや雑誌などで取り上げられ注目を集めた生きた聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ。1000年を経ても、人々の心をひきつけてやみません。
美しい北スペインの自然や、素朴な町や村に惹かれる方も多いところでもあり、都会の喧騒を少しはなれ、ひっそりと佇む1000歳の教会と出会うだけで、なんともいえないパワーをもらえる気持ちになります。

ロマネスク芸術を愛でる旅は、定番のフランスや今注目の北イタリア&南スイス、南イタリアなどはもちろん、イギリス、ドイツ(ちょっとベルギー)、ポルトガルなど新しいコースも発表していますので、ロマネスクファンの皆様にはぜひともお手にとってご覧いただきたいツアーが盛りだくさんです。

日程表などは、弊社ホームページ上に順次公開していますので、よかったら覗いてみて下さい。
>日程表へのリンクはこちら

週末29日の池田先生の講演も未だ残席ございますので、土曜日予定が開いているなーとい方は、どうぞご遠慮なくお問合わせ下さい。

今年もサンティアゴ・デ・コンポステラへの旅、ロマネスク芸術の旅をよろしくお願いします。

担当一同

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2011年1月21日 (金)

ろま友を見つけよう

オータン、サン・ラザール教会タンパンより

ロマネスク美術好きの方とお話していると、いろいろお悩みを伺いますが、その一つに、「旅仲間がなかなか見つからない」というのがありました。
確かに、行き先はヨーロッパですが田舎町が中心。
毎日教会か修道院か壁か柱を見学…という日程なので、あまり美術などに興味のないご友人様には声をかけづらいのでしょう。

もちろん、おひとり参加でも、相部屋を承っていますので、追加料金をおさえることはできますし、自由時間も食事など添乗員がご案内するプランにご一緒いただければ、一人で寂しい…ということも少ないでしょう。

しかしながら、気心しれた友人と、素敵な芸術を愛でる旅の楽しさを分かち合いたい…というのも人情

そこで、ろま好きになりそうな素養を見分けるポイントをご紹介いたします
一緒に国内でもお出かけしていて、以下当てはまるポイントがいくつかある方は、ロマネスク美術にハマる可能性あり…
(※個人的経験に基づく、私見です)

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2011年1月19日 (水)

ヨルダン川洗礼(フランス、イギリス、スイス)

Lavardin2

モンブランの回で、あちこちの「洗礼」の場面を描いた柱頭や絵を集めたので、せっかくですからまとめてご紹介したいと思います。

まずは、フランスのラヴァルダンにあります、サン・ジュネ教会のフレスコ画です。
水の部分が色褪せてしまっていることもあり、
川というよりも高機能シャワーのようです。
(あるいは洗礼者ヨハネの手にある壷から大量の水があふれ出ている図の様でもあります。)

脇の天使はもう着替えを広げて待っていますが、
タイミングが早すぎてびしょぬれになりそうです。

続きましては、スイスのツィリスから。
おなじみ?サンマルティン教会の天井画からの一枚です。
キリストの生涯をモチーフにしてあるので、この手の話題では大体絵があるのは結構なことです。
Zillis9

さて、こちらがその一枚なのですが、今度は水位の低い川にキリスト一人が立たされているような構図になっています。

一つ一つの場面が太い飾り罫で囲われているのですが、この場面では白い植物の連続の中をぶち抜きで聖霊をあらわす鳩が降りてきています。

ここにも着替えかタオルを持った天使がスタンバイしています。
駆け寄るようにやってきています。

ん~…それにしてもイエスさん寒そう。

最後にもう一枚、今度はイギリスからです。

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2011年1月17日 (月)

他人の空似2(スイス、フランス、スペイン)

モンブラン

他人の空似第二弾です。(前回はこちら
今回の空似は、これ。

そうです。栗のクリームが美味しいあれです。
モンブランをケーキ屋のショーケースや喫茶店のメニューの写真で見かける度に、私が思い浮かべてしまうのは、そう、キリストの洗礼の場面です。

キリストは、彼の先駆者で親戚でもあった、洗礼者ヨハネによって、ヨルダン川において洗礼を受けました。
洗礼の場面に登場するのは、流れる河、水の中のイエス、水を注ぐ聖ヨハネ、着替えオ用意してきた天使など…いずれも柱頭彫刻など、限られた構図で、ひとつの場面に表現するのは難しい素材たちです。

中でも難しいのが川の部分ではないでしょうか?
誰かに、「河とその中にいる人を書け」と言われたら、私達ならどう描くでしょうか?
ロマネスクの教会を回っていて見かける、洗礼の場面の描き方は、皆試行錯誤、色々な方法を試しています。
そのうちの1つが、向こうから手前へ流れてくる様子です。(このタイプをモンブランと私は勝手に呼んでいます)

スイス、ミュシュタイヤの聖ヨハネ/ヴェネディクト会修道院にて

さて、では、まずは左の写真をご覧下さい。
スイスのミュシュタイア、聖ヨハネ・ベネディクト教会にある洗礼の彫刻です。

中央、一見、スカートのようにキリストの腰にまとわりついているのがヨルダン川の水。
盛り上がった形など、モンブランに似ていると思いませんか??
ちなみに向かって左側が洗礼者ヨハネ。キリストの頭上には雲を割って天から降りてくる聖霊(鳩)がしっかり描かれています。

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2011年1月13日 (木)

銀の道&サンティアゴ巡礼の旅より帰国しました(12月上田・後編)

スペイン、サラマナカのバル(イメージ)

印象に残ったの旅の味を教えてください。
上田:サラマンカのバールで食べた「モルシージャ」です。
簡単に言うと「血の腸詰め」のことです。
お米が入っていたり、かぼちゃや玉ねぎが入っていたり、血だけの腸詰めでないので、血のソーセージは苦手な私でも美味しく食べることができました。
このモルシージャはカスティーヤ・イ・レオン地方の特産なのでサラマンカ以外の町でも食べることができます。

来春以降この方面をお考えの方へメッセージをお願いします。
上田:聖ヤコブ年の大祭年が終わっても、世界各地から数多くの巡礼者が聖地サンティアゴへを目指して歩いています。
皆様も是非、巡礼路の雰囲気とスペイン各地の郷土料理を楽しんでください!
(写真はバルの一例)

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2011年1月11日 (火)

銀の道&サンティアゴ巡礼の旅より帰国しました(12月上田・前編)

先日北スペインのツアーから帰国した上田さんに、インタビューしたいと思います。

上田さん、出かけていたツアーを教えてください。

上田:12/25~の「銀の道から巡礼の道へ」8日間の旅です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(12月下旬撮影)

お天気、気候はいかがでしたか?
上田:毎年雨の多い冬の北スペイン、更にヨーロッパの寒波に当たってしまったのでかなりの悪天候を覚悟していましたが、スペインに入って最初に見た冬のカラッとした青空が印象的でした。
旅の前半はメセタと呼ばれる中央高地だったので、予想通りしっかり冷え込みましたが・・・。

今回の旅で一番印象に残った訪問地はどちらでしたか?
上田:大学の町サラマンカです。
決して大き過ぎず、適度にのんびりとしていてやはり素晴らしい町でした。
小さな旧市街には由緒ある建物やバールやカフェも多く、街歩きを楽しむには最適です。サラマンカ大学や大聖堂、サン・エステバン修道院で見られる、プラテレスコ様式やチュリゲラ様式などの力強い装飾を眺めていると、スペイン黄金期ならではの勢いを実感します。 
(写真はサラマンカ大学に見られる装飾)

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2011年1月 6日 (木)

三賢者訪問(スイス、フランス、イタリア)

今年も1月6日がやってきました。
カトリックの教会めぐりが多いので、公現節=三賢者の訪問=1月6日!と考えがちです。
国や宗派によって祝い方が異なるのが面白いのですが、ロマネスク美術でも、この三賢者の訪問の描き方がいろいろあって面白いです。
フランス、ショーヴィニー、サン・ピエール教会の三賢者訪問
昨年三賢者の訪問としてご紹介しましたのは、大変有名なオータンのものでしたが、
あちこちの教会で、三賢者訪問の場面を描いた彫刻や絵を、目にすることが出来ます。

1枚目は西フランス、ショーヴィニーにありますサン・ピエール教会の彫刻。
色は19世紀に、製作当時の色を再現すべく塗られたもので、一見すると派手派手ですが、大理石模様の柱の上に、堂々と乗っかっている柱頭です。
玉座のような聖母に威厳あるポーズのイエス。
両サイドに跪く賢者達が特徴的です。

フランス、ノアンヴィック、サン・マルティン教会の三賢者訪問

2枚目も同じくフランスから。
ノアン・ヴィックのサンマルティン教会のフレスコ画です。
(少し見えづらいのでコントラストを強くしています)

3人が馬で駆けつける場面と、聖母子に謁見する羊飼い達が連続で描かれている事もあり、とても躍動感に溢れています。
疾駆する馬の足やたなびくマントにご注目。
聖母子の穏やかでぬくもりに溢れる描き方も素敵です。

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2011年1月 4日 (火)

共通テーマデー:もしも私が過去の偉人として生まれ変わるなら

本日は共通テーマデー。
新年にふさわしく、希望と抱負に満ちたようなテーマですね。
お題:もしも私が過去の偉人として生まれ変わるなら

偉人と呼ばれる人の中で、出会ってみたい人はたくさんいますが、
その人として人生を送るのならば、私はずばり、イブン・ジュバイルが第一希望です。

簡単に彼の生涯をご紹介いたしますと、イブン・ジュバイルは1145年に、当時イスラム教都の国であったスペインのアンダルシアのバレンシアで生まれました。
イスラムやアラビア語の学問を修め、グラナダの総督の書記官を務めた人です。
彼は敬虔なイスラム教徒であったのですが、禁酒の掟を犯してしまったため、半ば贖罪を求めて、生涯で3度メッカ巡礼を行います。

その1回目の旅行記を日記風に綴ったのが、現在に『旅行記(リフラ)』として伝えれる書物です。
1183年2月~85年4月までの、グラナダからメッカへの往復路。
原題は『旅路での出来事に関する情報覚え書き』です。

テレビも新聞もない時代、
彼の『旅行記』はニュースであり娯楽でありガイドブックでありました。
私たちが、旅行者のブログを読んで旅の計画を練るように、彼の『旅行記』を読むことで、人々は旅先の現地事情(砂漠の旅で死活問題の水場の在り処や難所などの記述)や見所等を人々は知ることが出来たのです。

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2011年1月 1日 (土)

明けましておめでとうございます。

イギリス、キルペックの「セント・メアリー・アンド・デヴィット教会」持ち送り

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年はサンティアゴ・デ・コンポステーラの大祭もあり、メディアなどで多くの注目を集めた北スペイン。
巡礼路歩きや田舎の村々、パワースポットといえる聖地や教会などがたくさん紹介されました。
東京でもスペインBARをあちこちで見かけるようになり、ずいぶん親近感もアップしたのではないでしょうか?

ロマネスク芸術・美術を鑑賞する旅も、新潮社等から関連書籍が発売され、一層の注目が期待されます。

2011年のツアーも、間もなく発表です。
本年も担当一同、奮闘してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

最後になりましたが、本年も皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております。

写真:今年の干支にちなみまして。
イギリス、キルペックの「セント・メアリー・アンド・デヴィット教会」持ち送りのうさぎ(と犬)です。

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