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2011年2月28日 (月)

他人の空似:アジア編

しばらく更新が滞り申し訳ございませんでした。

2月半ばよりスリランカの添乗に行っておりました。
スリランカといえばセイロンティーやアジアンリゾート建築の父ジェフリー・バワ、宝石やスパイスの産地として古来より有名です。

さて、あまり知られていないかもしれませんがスリランカは上座部仏教の国として、古来よりインドでは失われた釈迦本来の教えを伝えてきた国にでもあります。
そんなスリランカはじめ、アジアの国々では、紀元前から中世にかけて、多くの宗教建築で素晴らしいレリーフやフレスコ画が残されていて、ロマネスク美術好きの方は、結構タイプなのではないかなという国が多いです。

スリランカ、ポロンナルワ王都のレリーフ(餓鬼)

さて、今回添乗しましたスリランカも、各地の遺跡などとても可愛らしい彫刻がたくさんのこっています。
お寺や僧房などへ続く階段の蹴り上げ部分等、あちこちにぽっちゃいした「餓鬼」が刻まれているのですが、先日ご紹介いたしました、軒の下の力持ち、アトラスさんたちにそっくりです。
写真はスリランカ第二王朝時代の都、ポロンナルワの御前会議場の壁面レリーフです。(11世紀頃)

スリランカ、首都コロンボの独立広場

こちらは独立記念広場の彫刻なので、掘られたのは最近ですが、葉人間を思い出さずにはいられません。
天女のモチーフは腰の下が雲に隠れていたり、ダイナミックに踊る女性像ありとどれも見ごたえありで、女性の姿が聖母やサロメ、誘惑する人魚や尼僧等、ごくごく限られていたヨーロッパの修道院や教会の彫刻と異なり、多種多様で魅惑的なのも、アジア諸国の彫刻を巡る旅の楽しみかもしれません。

天女と人魚の彫刻等、いずれアジアンビューティーたちとロマネスクビュティーたちを並べてみたいと思います。
が、今日のところはこのあたりで。

皆様も、地理的な繋がりが希薄でも、これ似てる!って思った組み合わせをお持ちの方は是非お知らせ下さいね!
(山岸)

>ロマネスクの旅はこちら
>スリランカの旅はこちら

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