« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

2011年3月29日 (火)

旅のお供に:「聖地サンティアゴ巡礼の旅」

先日、コンポステラまでラスト100kmの旅にご参加予定のお客様から、参考図書のお問い合わせをいただきました。
巡礼路を通しで歩く場合には、地図さえあれば後は現地で情報収集でいいのですが(大量のガイドブックは担いで歩くには重い)
ツアーの場合は大きな荷物はバスが運ぶので本が持てる。
しかし何を選べば…となるわけです。

さて、巡礼路関係の本は、インターネットや図書検索で「サンティアゴ巡礼」と引けば、たくさん該当するものがでてきます。
そういった本というのは、
(1)巡礼路の歴史や文化を紹介したもの
(2)個人の体験記
(3)地図(輸入本)
というカテゴリーに別けられると思います。

実際に巡礼路を歩いた方のブログや(2)タイプの本も、読み物としては面白くてよいのですが、ツアーでこれから現地へいらっしゃる方に私がお勧めするのは、ぴあから出ている「聖地サンティアゴ巡礼の旅」という本です。

前半はサンティアゴ・デ・コンポステラの縁起や道々目にするものの案内などで、
後半には実際道歩きで参考にできる地図と、一般的な巡礼者が1日に歩く行程の案内が載っています。
これを片手に道をあるくのはちょっと重いですけど、巡礼路のガイド本としてスーツケースに入れていくには、情報がまとまっていてよいと思います。
機会があたらパラパラっと中をご覧になってみて下さい。

まだまだ一般的なガイドブックには情報が少ない北スペイン方面ですが、昨年の聖ヤコブ年のお陰で関連書籍は雑誌も含めていろいろ出てきました。
ぜひご自分の得たい情報や、読み口の好みに合わせて、旅の楽しみとして予習本を探してみて下さい。
(山岸)

>北スペインの旅はこちら

| | コメント (0)

2011年3月24日 (木)

【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~大聖堂に登る・その3~

背後から拝む聖ヤコブ像 「屋根ツアー」はまだまだ続きます。
更に上へ上へ狭く薄暗い階段をのぼり、遂に屋根の上にやってきました。

聖地サンティアゴ大聖堂の屋根は非常にシンプル。
典型的な三角屋根にそって緩やかな傾斜になっている石瓦の上を歩きます。
屋根の淵には頑強な石の手すりが付いており、コロコロ転がって落下する心配はありませんが、やはり足元がゾクゾクします。

屋根の上も大聖堂の正面ファサード裏手に位置しています。背後から拝むマント姿の聖ヤコブ様の小さな背中が頼もしく見えました。

ここでとっておきの面白い話を2つ後紹介しましょう。

サンティアゴ大聖堂のともしび大聖堂後方、ちょうど「免罪の門」の上部には一際大きな塔が聳えています。
この塔の最上部はグルリ一周ガラス張りになっていて、目を凝らしてよくよく眺めてみると、何と中にはランプがひとつ灯されています。まるで岬に立つ灯台のようです。

実はこれ、巡礼者を聖地へ導く灯台の役目があります。
大聖堂の尖塔がはっきりと見えなくても、巡礼者が方角を見失うことのないように、かつては大聖堂の目印として灯されていたものです。
一年を通して雨や霧が多いサンティアゴならではの、巡礼者に対する配慮ですね。
雨の中、最後の力を振り絞って歩いてきた巡礼者たちには、この小さな光が大きな励みになったと思います。
この陸の灯台、現在は聖ヤコブ年の一年間だけ、特別に光を灯しています。

続きを読む "【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~大聖堂に登る・その3~"

| | コメント (0)

2011年3月22日 (火)

【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~大聖堂に登る・その2~

サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂トリビューンからの眺めさて、次は階段を登り礼拝堂2階のトリビューン(本堂内の2階部分)へと上がります。
この2階トリビューンというのは大聖堂の外側からは見えませんが、大聖堂の内側から見上げた、2階のバルコニー部分のことです。
ちょうど大聖堂の正面(西側)ファサードの裏側にあたります。

普段は使用されていない部分で、一般人の立ち入りも制限されていますが、この「屋根ツアー」参加者のみがこのバルコニー部分から大聖堂の内部を見下ろすことが出来るのです。

大聖堂の会衆席の人々は私達の存在には全く気付かず、一心不乱にお祈りをしています。普段は祭壇を見上げるようにして堂内を見渡しますが、上から眺める礼拝堂内部は祭壇の奥まで一直線に上から俯瞰することができてなかなか新鮮。
誰も我々の存在に気付かない。上方から、すべてを見通すことができる・・・。
何だか神様の視点になったようで気分も高揚してくるのは私だけでしょうか。

バルコニーの床には修復作業中と思われる彫刻などが無造作にゴロゴロと転がっており、さながら小さな博物館のようです。
その他にもお祭で使われた、大きな張りぼて(青森・ねぶた祭の山車に似ている)がこっそり保管されていたり、知られざる大聖堂の裏側を垣間見ることができました。
ちょうどミサの時間に当たったら、重奏なパイプオルガンの音色もいつもとはどこか違った響きがするかもしれません。

(上田)

| | コメント (0)

2011年3月10日 (木)

【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~大聖堂に登る~

サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂今日は、サンティアゴの観光(大聖堂&周辺)は済んでしまって、自由時間をどう過ごそう…という方にお勧めのスポットをご紹介します。

先日、午後の自由時間に大聖堂の「屋根ツアー」に参加してきました。

この「屋根ツアー」、あまり一般には知られていないので、添乗員一押しの隠れスポットです。
大聖堂西側にある、有名な「栄光の門」わきの小さな事務所でツアーの予約をします。

実はサンティアゴの大聖堂には「ヘルミレス宮殿」と呼ばれる、司教館が隣接しているのですが、大聖堂の建物と一体化しているので一見すると外観からは判別が出来ません。
この屋根ツアーでは一般公開されていないヘルミレス宮殿内を通って屋根に登ります。

続きを読む "【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~大聖堂に登る~"

| | コメント (2)

2011年3月 8日 (火)

【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~フランコ通り~

フランコ通りオブラドイロ広場の南方向、大聖堂を左手に、パラドールを背にして立つと、サンティアゴ大学の本部があります。
その左わきの、最初は細い通りが、フランコ通り。サンティアゴ・デ・コンポステラの 観光客で賑わう通りです。

通りを進んで、大学を通り過ぎると郵便局もありますから、切手を買ったりするのにも重宝。
この辺りから、通りの両側がだんだんにぎやかになってきます。
多くはBARやレストラン、お土産屋さん。

世界各地からの巡礼を迎える街ですから、レストランによっては(店の人は、日本語まずできませんが)日本語のメニューを置いているところもありますので、自由食で添乗員に同行されなくても、あまり不自由はないでしょう

また、BARもたくさんあります。
立ち飲みで1っ杯引っかけ、続いて次の店へ・・・なんて梯子もたのしい。
学生も多い街ですので、お酒は比較的安い印象を受けまhした。

続きを読む "【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~フランコ通り~"

| | コメント (0)

2011年3月 4日 (金)

【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~オブラドイロ広場~

サンティアゴのオブラドイロ広場スペイン北西部、大西洋もほど近くにあるサンティアゴ・デ・コンポステラ。
キリスト12使徒のひとり、聖大ヤコブを祀り、約1000年、奇跡を求める人々を受け入れた来た祈りの街です。

このサンティアゴ・デ・コンポステラ、巡礼のゴールとしての価値がとかく注目されがちですが、滞在してゆっくり楽しむのもお勧めです。
なんて言っても、巡礼や観光客を千年迎えてきた町なのですから。

さて、写真はサンティアゴ・デ・コンポステラの中核をなす大聖堂の西側に広がる、オブラドイロ広場です。
大聖堂側からとるとこのような感じです。
右側の建物が、サンティアゴ・デ・コンポステラのパラドール。本当に、大聖堂が目と鼻の先なんです。

続きを読む "【サンティアゴ・デ・コンポステラを歩く】~オブラドイロ広場~"

| | コメント (0)

2011年3月 1日 (火)

【共通テーマデー】両親に贈りたい旅

セピロック自然保護区で出会ったオラウータンの親子

1日の今日は、各ブログ共通テーマデー。
今月のテーマは『両親に贈りたい旅』ということで…全くロマネスクもヨーロッパも関係ないのですが、両親の嗜好・私の懐事情などなど考えた結果、
選んだのは、「ボルネオ島ジャングル探検とブルネイ王国 10日間」の旅です。

子供の頃から、実家のテレビのチャンネルは概ねN●Kに固定でした。
夕食時は世界遺産や世界の動植物を紹介している番組を見ていた私&家族。
もちろん、チャンネル決定権は親にあるわけで、
そういう番組が多いのは、動物・鳥・昆虫から古代生物、植物や岩石にも興味深々な両親(主に父)のせいなのです。

キナバル国立公園のキャノピーウォーク

そんな、理科系父にはアジアの秘境辺りは楽しんでもらえるに違いありません。
マレー半島は地質学的に見ても、変化に富んでいてなかなか興味深いところ。
ボルネオ象やオラウータンもかわいいし、
(普通の方は嫌がるのでしょうけど)虫の種類もいろいろ、固有種の鳥も多いのできっと目を輝かせてくれるでしょう。
地上40mから森の上層部を見られるキャノピーウォークもおすすめなのだ。

続きを読む "【共通テーマデー】両親に贈りたい旅"

| | コメント (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »