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2011年6月30日 (木)

思い出の味:ピメントス・デ・パドロン(スペイン)

ピメントス・デ・パドロン子供のころ朝食で目玉焼きの隣に並べられていた緑の物体に戦々恐々。
ロシアンルーレットのごとく、油断したところにびりりと来る…そう、それはしし唐。
しし唐の美味しさを理解したのは大人になってからだなぁとしみじみ思うのですが、
辛すぎてはつらい、でも辛くなくてはしし唐じゃない…と思ってしまいます。

この、しし唐そっくりの野菜が北スペインにあります。
その名も、ピメントス・デ・パドロン。
ペドロン産のピーマンは、見た目も食べた感じもしし唐そっくり。
まるっとから揚げにして粗塩をかけたら、酒好きのおつまみ一丁上がり!です。

ピメントス・デ・パドロンサクサクカリカリの食感で、ビールがぐいぐい進む味です。
旬の時期はお皿に山盛りたのんでしまうのですが、調子に乗ってパクパク食べていると、しし唐同様たま~に激辛が混じっていることがあるので注意。
通常、このピメントは唐辛子というにはそんなに辛くないのがウリなのですけど、ロシアンルーレットよろしく、山盛りのピメントの中には1つ2つからいのが混じっていてもおかしくはないのです。

ピメントス・デ・パドロンの名前の通り、このピメントはパドロンという町の特産物でした。
パドロン
パドロンはサンティアゴの・デ・コンポステラの南にあり、今やサンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂に祀られている聖大ヤコブの遺体がエルサレムから流れ着いた土地といわれています。
今は、彼が流れ着いた時に船を結わえたという岩や、ヤコブの遺体を載せたところ遺体の形に変形したという巨石を祀る教会があるほかは、
ポストガルの道を通って聖地コンポステラを目指す人々のための巡礼宿や退役兵士倶楽部が中心の静かな静かな村です。

ピメントス・デ・パドロンはパドロン村はもちろん、サンティアゴ・デ・コンポステラのBARなどでも気軽に召し上がっていただけます。
ギャンブル好きの方でなくても、ビールが好き!という方には特におすすめ。
自由食の選択肢に加えてみては?
(山岸)

>北スペインへの旅はこちら

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