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2011年7月19日 (火)

ヤコブの梯子(イタリア)

「ヤコブの梯子」トリノにて先日、関東では梅雨もあけ、本格的な夏が到来!と思いきや早速台風の季節がやってきました。
台風進路にお住まいの方や旅行や仕事で移動の予定がある方は雨風、高波などが心配されます。どうぞお気をつけてお過ごし下さい。

さて、こんな降ったり止んだりの日には、雲の途切れ目からさっと光が刺すことがあります。
空から地上にすっとスポットライトのように伸びる光の道
これを、「ヤコブの梯子」と呼びます。
(または「天使の梯子」。写真はトリノで撮影したものです)

ここで言うヤコブは、我らが(?)スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラに祀られているキリスト十二使徒の一人である大ヤコブではなく、イスラエル十二氏部族の始祖となったヤコブ―イスラエルのほうです。

自分の父をだまし、兄が相続するはずの財産贈与権を手に入れたヤコブですが、兄の報復を恐れてハランへと向かっていました。
道中、彼は石を枕に寝ていたのですが、その夢に見たのが、天から地面まで伸びた光の梯子を昇り降りする天使たちの姿。
翼があるのだから飛べばいいのに…と思うのですが、梯子で昇降。

イタリア、トラーニ大聖堂「ヤコブの梯子」ルネサンスやバロックなどの絵画では、梯子というよりも階段で描かれることが多いのですが、
南イタリア、プーリア州トラーニの大聖堂に描かれていたのはちゃんと梯子型でした。

大扉の左手の、ロマネスク時代の柱に描かれているこの風景。

ちょっと痛みが激く天使の顔などの細部は不鮮明ですが、光に向かって梯子を登っている天使の姿が分かりますでしょうか?

ちなみに、左手にはもう一人天使がいるのですが、落ちそうなのか慌てて飛びついたのか…とにかく「落ち着いて!」といいたくなるポーズの天使さんです。
梯子を登るというよりもしがみついている状態…
「翼があるのだから飛べばいいじゃない!」とも言いたくなります。

トラーニの大聖堂の彫刻もさることながら、1日の中でよく天気が変わるイタリアやフランス、スペイン。
旅行中は是非車窓にもご注目を。
空から梯子が降りて、天使が登っているところを見られるかもしれません。

(山岸)

>イタリアへの旅はこちら

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