マドレーヌとラザロ~その2(フランス・スペイン)
あっちがキリストの復活に立ち会ったマグダラのマリアならば、こっちはキリストによって復活させられたマリアの弟ラザロだ!ということで、選ばれたのは聖ラザロ。
姉とともに、キリスト昇天後南仏で布教した伝説もあり、適任だったのでしょう。
12世紀、聖ラザロの遺骨を奉じ、ヴェズレーノサンタマドレーヌと時を同じくして現在のサン・ラザロ教会が建立されました。
近隣の美術館収蔵のものも含め、テーマが分かりやすく保存状態の良い彫刻や、最近洗浄されて綺麗になったファサードのタンパンや美しい彫刻が有名です。たくさん彫刻のある教会ですが、ラザロその人の姿は、なかなか見つかりません。
かわりに、お隣スペインノサン・フアン・デラ・ペーニャ教会の柱頭彫刻にラザロの復活の分かり易い例がありますのでご紹介します。
手前にキリスト、奥には姉たち。
そして真ん中でぐるぐる巻きで横にされているのがラザロ。
これから復活するところです。
(山岸)
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