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2011年8月 4日 (木)

マドレーヌとラザロ~その1(フランス)

カラヴァッジョの「悔悛のマグダラのマリア」貝の形をしたかわいいお菓子、マドレーヌ。
発案者の女性の名前を取って付けられたといわれますが、その元となったのは聖女マリア=マッダレーヌ、日本ではマグダラのマリアで通っている聖女です。

マグダラのマリアは聖書に記述されている以上に、外伝や偽伝に多くの話が盛り込まれ、最近のミステリーでも多くの性格づけをされています。
絵画のモチーフとしても良く選ばれています。
(写真はカラヴァッジョの「悔悛のマグダラのマリア」)

彼女は、正教会では、キリスト昇天後は聖母マリアたちとエフェソで暮らし、その地に没したとい割れていますが、カトリックでは、キリスト昇天後、姉のマルタ、弟のラザロ(ラザロの復活のラザロさん)とともに、南仏に布教または隠遁のため渡ってきたといわれています。

フランス、ウェズレー遠望彼女の遺体は、印象画家セザンヌでも有名なエクサン・プロヴァンスの更に郊外に埋葬されているといわれていますが、さらに中世、クリュニー派の勢力下、ヴェズレーに頭蓋骨が移葬されたと言われています。

「言われています」が続きますが、中世の聖遺物をめぐる教会同士の戦はすさまじく、コンクのサントフォア教会の聖女の遺物盗みの話や、イタリアのヴェネツィアへ福音書記者聖マルコの遺体をエジプトのアレキサンドリアから運び出した逸話など、数々の伝説があります。
しかし、あちこちの教会に同じ聖人の遺物があったりしますので、真偽の程は…
ちなみに、ヴェズレーに頭蓋骨があるといわれる聖女マドレーヌは、エクサン近郊には全身の遺体が祀られているといいます。

フランス、ソーリューのサンタンドージュ教会「ノリ・メ・タンゲレ」まあ、真偽の程はさておき、【本物の】聖女マドレーヌを祀っているということやクリュニー修道会の宣伝もあり、中世ヴェズレーのサンタマドレーヌ教会は大賑わい。
聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の道のスタート地点としての箔も一段と高まりました。
丘の上に堂々と立つサンタマドレーヌ教会の姿は現在にも立派に残っています。
(上の写真がウェズレー遠望)

また、ヴェズレー近郊のソーリュー、サンタンドージュ教会には、キリストの復活その瞬間に居合わせた聖女の姿が描かれています。
(右写真左下の小さな人物が聖女マドレーヌ)

(山岸)
>フランスへの旅はこちら

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