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2011年9月 1日 (木)

【共通テーマデー】一度着てみたい民族衣装~スペイン、バレンシアの伝統衣装~

さてさて、今月の共通テーマは「一度着てみたい民族衣装」。
休日私服がロマ(ジプシー)風、ヒッピー風等と言われ、冬はポンチョも愛用…結構エスニックな柄物もよく着ているので、アジアや中南米の民族衣装は「着てみたい」というより「好きな民族衣装」になってしまう私。
そういうわけで、なかなか人生において着る機会がなさそうな、でも着てみたい…そんな衣装を選んでみました。

じゃじゃん。バレンシアの伝統衣装~色とりどり~
こちらです。
スペイン、バレンシアの伝統衣装。
毎年3月の火祭りの頃には、この衣装を纏った女性たちが列なす献花行列の見学が楽しみです。
沿道に待つ私たちも、彼女達のカラフルなドレスに繊細なレース、金銀宝飾のアクセサリーにうっとりです。

バレンシアの伝統衣装~頭から靴までピカピカ~火祭りは地区などの団体が張子人形を作り、燃やす行事として有名なのですが、それぞれの団体で選抜され“女王”や“付き人”などの役を得て祭前から広報等で活躍する女性たちも祭りを盛り上げます。

そんな、彼女達が纏う伝統衣装は、スペインの中でも最も高価と言われています。
日本の着物と同じく、価格はピンきりですが、数千ユーロから車が買える程に高額なものも。

既製品やレンタルは少なく、ドレスもエプロンも靴も靴下も、たいていの場合オートクチュールなのでそれだけでもそろえるのが大変!
その分、デザインは時代時代の流行り、熟練から新進気鋭の若手作家までありひとつとして同じものはありませんから見るのは楽しい。
しかし、着る側としては、素材も絹に金糸、手縫いのレースやアンティークで純金製のアクセサリーをそろえるとなると、ハレの日の着物とはいえ、本当に贅沢なのがお分かりいただけると思います。

しかも、祭全体を代表する女王ともなると、各公式行事ごとに衣装を変えないといけないそうで、美人であること以上に、衣装持ちでないと勤まらないようです。

さて火祭りのその日、衣装を着ているのは妙齢の女性もいれば、ベテランさんや乳母車の赤ちゃん、もちろん男性も。
レースの手仕事やアクセサリーなど女性の衣装は時を忘れてバレンシアの伝統衣装~モニョ・髪飾り~見惚れてしまいますが、その髪型にもご注目を。
金や銀のアクセサリーはもちろん、モニョと呼ばれる付け毛状のアクセサリーが特徴的。耳の所、後頭部などに装着♪
地毛を切ってモニョを作る人もいるそう。

さてこんな高価で3月の火祭りの時にしかお目にかかれないバレンシアの民族衣装。
いつか着てみたいなーと思っても機会が訪れることはあるのでしょうか。。

ホタテの道からミンガラパーなんて話をしていたからか、ブログ「パゴダの国からミンガラパー」のキンさんが代わりに?ササッとミャンマーのロンジーを着せてくれました。
はい、ホタテの道からミンガラパー!

気軽に着られて、サイズが変わってもずっと着られるロンジー。
バレンシアの女性も黒髪が多いので、日本人でもあのドレス似合うかなーなんて思って憧れましたが、やはり同じアジアの衣装のほうが、しっくりきますね。。。うーん。

(山岸)
>スペインへの旅はこちら

【共通テーマデー「一度着てみたい民族衣装」】
〔添乗見聞録編〕~イスラエル、ユダヤ教超正統派の黒服~
〔倶楽部ユーラシア編〕~ブータンのゴ~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~カナダ、アンのパフスリーブドレス~
〔ろまねすく通信編〕~スペイン、バレンシアの伝統衣装~
〔船の旅便り編〕~ブラジル、リオのカーニバルのサンバ衣装~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~ベトナムのアオザイ~

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