今日は何の日?-昆布の日(スペインの台所から)
今日は何の日?11月15日は七五三や着物の日、その他に昆布の日、蒲鉾の日でもあるそうです。
蒲鉾の話は以前に取り上げましたので、今日は昆布のお話を。
といっても、昆布を食用にする国は少なく、日本と中国くらいのものでしょう。
しかし、最近スペインでも健康食ブームの一旦なのか、海草を用いた食事などをちょくちょく見かけるようになりました。
といっても、ハーブのようにクラッカーに海苔を練りこんだものや、お茶っぱシリーズにKONBUと書かれていたり…驚く形で、というのが多いのですが。
さて、他のヨーロッパと比べても、スペインの市場やスーパーの海鮮コーナーに行くと、とても種類が豊富な事に気がつきます。
特に、サンティアゴ・デ・コンポステラのあるガリシア地方では、魚(アンコウやエイも含む)、エビやカニなどの甲殻類、貝、イカやタコ、フジツボの仲間のペルセベスといったものも食卓に上り、近くの海では海草ももちろん採れます。
なので、海草を食べるという事に、他の国ほどの抵抗感はなかったのかもしれません。
そんな彼ら、海草の料理への使い方は、日本から学んだという話です。
写真はコンポステラのパラドールの料理ですが、ちょこんと付け合せの上に乗っかっている海苔(あおさ?)にご注目。
やっぱり、扱いはハーブ的な位置づけなのでしょうか。
スペインでは海草の類はALGA(S)と書かれていて、料理の場合一般に海苔を現すようですが、レストランで注文すると、時によって昆布だったり茎わかめだったり様々なので、頼んでからのお楽しみ…ということもしばしば。
アルガスいりのトルティージャ(オムレツ)なんてのも見かけたことがありますよ。
(ほうれん草入りの卵焼きのほうれん草を茎わかめにした感じ)
決して日本で食べるような海草料理を期待してはいけないのですが、話のタネに、スペイン風海草料理に挑戦してみてはいかがでしょう?
また、現地のひとと海草トークを試みるのも一興です。
先日弊社ユーラシア旅行社のツアーでご一緒させていただいたお客様が、おやつにお持ちになった一口昆布をガイドやドライバーに勧め、さあ目を白黒させるか…と皆で見ていたところ、
意に反して彼らは「美味しい美味しい」とパクパク。
海草を食べると髪が黒くなるよ、と教えてあげると「友達に知らせなくては!」と喜ばれ、大いに盛り上がったりもしました。
(山岸)
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