旅のお供に: ケン・フォレット 『大聖堂』 (上・中・下巻)
昨年の9月にろまブログで堀田善衛「路上の人」という本をご紹介しました。
(これも是非読んでください)
13世紀フランスのラングドック地方を舞台にした異端カタリ派の人々を描いた作品で、一般の民衆側からの視点で教会を見ることのできる作品です。
今度は角度を変えて、教会を建てる建築家(棟梁)や石工、大工などの視点から教会や中世を見ることのできる小説です。
舞台は12世紀のイングランド。
キングズブリッジという架空の町に建築される大聖堂を中心としてストーリーが展開され、教会勢力や王侯貴族、一般庶民や建築家達の生活など中世のイングランド、ヨーロッパ世界の雰囲気を味わうことができます。
陰謀説が流れるホワイトシップの遭難やカンタベリ大司教の暗殺といった、大きな歴史のうねり、あらゆる困難を乗り越えながら、紆余曲折を経て大聖堂の建設が進んでゆくのです。
また、建築家の視点から見たロマネスク建築からゴシック建築へ移り変わる時代背景、技術的な描写もありますのでろまファン必読です。
実はこの「大聖堂」、2010年にドラマ化され、日本でも2011年に放映されています。
なんと、新年2012年1月22日(日)からNHK BSプレミアムで深夜~6夜連続一挙再放送(全8回)が決まっています。
詳細はこちら↓
NHK BSプレミアム 「大聖堂」 再放送予定
ご興味ある方は小説と共にご覧下さい。(上田)
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