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2011年12月 1日 (木)

【共通テーマデー】私のクリスマスの思い出~世界のプレゼピオ~

マルタ、ゴゾ島のビットリア大聖堂のプレゼピオクリスマス、と聞き頭に流れるのは「クリスマスの12日」や「諸人こぞりて」のメロディーや、
カチカチのジンジャーブレッドマン、ドライフルーツたっぷりのケーキ、赤と緑と白のキャンディケーンの甘い香り。
綿をちらしたクリスマスツリーを飾っていたのはいくつの頃までだったでしょうか…

最近、クリスマス時期に気になるのは、
キリスト降誕のシーンを再現したジオラマ人形プレゼピオです。
イタリアのアッシジ、聖フランチェスコが始めたともいわれています。
(イタリアのプレゼピオについてはこちらの記事もご参照下さい。)
南仏のサントン人形も素敵ですね。
写真はマルタのゴゾ島、ヴィットリアの大聖堂にて。ふわっとしてる植物はカイワレのような若芽だそうです。
こんなお人形が、この時期のヨーロッパのあちこちの街角を飾ります。

さて、ご存知のとおり(?)ユーラシア旅行社の添乗員は、世界あちこちに添乗に行きますので、今日はヨーロッパ以外で見かけたプレゼピオをご紹介しましょう。
キューバ、ハバナのプレゼピオ
まずはこちら、中米キューバより。
年末年始の旅でしたが、ハバナの旧市街にどーんと置いてありました。
ほぼ原寸大でちょっとお化粧が派手目のマリア様。
羊もヨセフお父さんも、皆さん顔が濃い。

写真は、その教会前広場の一角に置かれた一家の厳かなるひとときに、不遜にも野良猫が乱入中…
(この後、ゆりかごを踏み越えてゆきました…。)

プレゼーピオは12月に入る頃街角に置かれ、12月24日の火に、飼葉置に赤ん坊のキリスト人形を置き完成です。
通常1月6日ごろまで飾ってあるので、年末年始の旅でも見ることが出来たわけです。

飾ってあるのはクリスマスの頃ですが、売られているのは1年中。
スペインやイタリアであれば、教会付属の売店に、ロザリオやイコンとともに小さな手のひら大のものが売られていて、眺めているのも楽しいです。ペルーのプレゼピオ
小さなプレゼーピオも、カトリックが浸透している中南米でも見かけます。
それらは、伝統的なヨーロッパ人スタイルのものも多いのですが、土着のインディオの暮らしと混ざり合うにつれ、表情や服装も現地風に…
写真はペルー、マチュピチュ村で見つけたペルー風プレゼピオ。
聖書には出てこないリャマも特別出演しちゃっています。
もちろん、マリア様もヨセフさんもインディオ顔。
(黒い髪はしっくりきますけども)

世界のどこでも、キリスト教徒が暮らしていれば、きっとどこかにプレゼピオ。
ひとつひとつに個性があって、時期でなくてもついついプレゼピオを探してしまいます。
こっそり年中続けているクリスマスの楽しみです。
(山岸)

>世界の旅はこちら

【共通テーマデー「私のクリスマスの思い出」】
〔添乗見聞録編〕~アメリカのクリスマスツリー~
〔倶楽部ユーラシア編〕~厳かな受胎告知~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~アイルランドのクリスマス~
〔ろまねすく通信編〕~世界のプレゼピオ~
〔船の旅便り編〕~スペインのクリスマス~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~有楽町のクリスマスマーケット~

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