« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

2012年3月

2012年3月15日 (木)

思い出の味~コーヒーブレイク(スペイン、イタリア)

スペイン、巡礼路の宿での朝食風景コーヒーひとつ!
と言って小さなカップにどろっとこゆい黒い液体が入っていて驚いた~
なんて経験はだいぶ聞かなくなりましたが、
日本のイタリアンレストランでも「エスプレッソ」や「マキアート」を注文すると、小さいカップで出ることを念押しされたりしますので、
まだまだ普及していないのかなとも思います。

今日はスペインやイタリアでのコーヒーの話。
エチオピアやイエメンで取れるモカ等のコーヒーは、イスラム教徒の間では気付け薬などとして飲まれていたもの。
地理的にも歴史的にも彼らと接点が多いスペイン等ヨーロッパの街でコーヒーと注文すると、十中八九出てくるのはエスプレッソです。

続きを読む "思い出の味~コーヒーブレイク(スペイン、イタリア)"

| | コメント (0)

2012年3月 8日 (木)

受胎告知色々(フランス)

フランス、シャリテ・シュル・ロワール「ノートルダム教会」

前回の更新で百合の花と受胎告知のお話を致しましたが、
例に挙げたのは古代ギリシャとルネサンス期の絵でした。
さて、では我らがロマネスク美術における受胎告知はどんな姿だったのでしょうか。

時代と場所によるのですが、大雑把に別けると2パターン。
マリア様が椅子に座っているか立っているか。
初期キリスト教芸術では、ヘレニズムの流れを汲んでいるのが椅子に座って粛々と天使の言葉を受け入れている聖母を
エルサレムからシリアへ発展した様式は、手仕事をしていた聖母が立ち上がり、天使の言葉を聞いています。
中世の初めには2つの様式は互いに影響しあい、混ざり合い、両方の系統の写本や装飾品が入ってきていたフランスの教会では、更に各工房のアレンジが加わります。

(写真は、フランス、シャリテ・シュル・ロワール「ノートルダム教会」タンパンの受胎告知。
聖母の後ろに直前まで座っていたのであろう椅子が描かれています。)

続きを読む "受胎告知色々(フランス)"

| | コメント (0)

2012年3月 1日 (木)

【共通テーマデー】旅行中に出会った花~ギリシャ・イタリアの百合の花~

ギリシャ、古代サントリーニの壺

月が替わりまして3月になりました。
ブログの体裁をマイナーチェンジしました。よろしくお願いします。

今月の共通テーマは「旅で出会った花」
アルプス・ピレネーより南のヨーロッパ、特に地中海沿岸部では2月には野花が咲き始め、3月の今頃は梅や桃などの花樹が楽しみな季節。
さらに、ミモザ、ハナズオウ、ジャカランタ、藤や紫陽花、薔薇などなど…いろんな季節の花が入れ替わり立ち代り景色を彩ります。

今日はそんな花の中から、百合の花を紹介いたしましょう。

続きを読む "【共通テーマデー】旅行中に出会った花~ギリシャ・イタリアの百合の花~"

| | コメント (0)

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »