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2012年5月 1日 (火)

【共通テーマ】遠いアフリカで日本の助けあい精神を再発見

東アフリカの国、ケニアには「ハランベー」というシステムがあります。
日本語に訳すと「相互扶助」という意味合いに近く、簡単に言うと、「助けあい精神」のことです。 ケニアの初代大統領ジョモ・ケニヤッタは、独立後にこの「ハランベー」を国のモットーとしました。「何も無いところから、皆で力を合わせ、助け合って国を作って行こうよ。」
そんな意味合いが込められていました。

「ハランベー」は国民全体の団結という、大きなスケールの助けあいから地域間や個人同士の助けあいにも使われます。
ケニアでは自分一人ではどうにもならないことも多くの人の力を合わせれば何とかなることが多いのです。
具体的には、結婚や葬式、子供の進学や留学費用。ハランベーで学校を建てた村もあります。
田舎に住んでいる人々の日常では殆ど現金を必要としないので、ある程度まとまった現金が必要なときに大変な苦労することが多いのです。近くに住む親戚友人からお金を借りてもまだ、工面できない時に周りの人々から少しずつお金を寄付して貰い、費用を捻出するのです。寄付金額が決まっている場合もありますが、基本的には自分で出せるだけのお金を援助するのです。勿論、純粋な助け合いの精神もありますが、自分が困った時にも他の人々から助けて貰えるという気持ちもあると思います。ケニアの田舎やスラム街は貧しく、過酷な環境にありながらも、そんな助け合いの精神が残っているのです。自らが厳しい環境にありながらも助け合う、ケニア人々が何だか輝いて見え始めました。

さて、私達の日本はどうでしょう?
日本では日常生活でも助け合う、相互扶助のシステムはあるのでしょうか?

やはり、ありました、ありました。

結婚式のご祝儀や葬式のお香典、引っ越し祝いや新築祝い、入学祝い、出産祝いなど数え切れないほどありました。最近はどれも形式化していて、お金であったり物であったり、本来は相互扶助以外の意味もあるかも知れませんが、かつて日本が貧しく苦しかった時代には助け合いの意味もあったに違いありません。

日本にもケニアに似た相互扶助、助けあい精神の伝統が残っていることを再発見。
少し誇らしく、嬉しい気分に浸りながら、遠いアフリカから日本を想った瞬間でした。
(上田)

(ケニアの国章には「ハランベー」の文字が刻みこまれています。)

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