王道十二宮~蟹座(フランス、イタリア)
まずは、フランス、トゥルニュのサン・フェリヴェール修道院の床モザイクより。
「CANCER」は巨蟹宮、蟹座をさしています。
確かに、その一言が無ければ、どっちかというとサソリのような絵。
続いては、以前にもご紹介しているフランス、ウェズレーのサンマドレーヌ教会の「聖霊降臨」の周囲に書かれているかにです。
ぽってり。
地理的に近いせいか、トゥルニュの蟹とよく似ています。
南に下って、ポワティエとボルドーの間にあるオーネーのサンピエール教会の蟹。
ちょっと手足がもげていて、甲羅だけになっています。
このボツボツ模様はなんだろう。
壁のあとから見て、いくつも足があったことは確かな様子。
ちなみに、この蟹は修復の際の「手違い」で、しし座とおとめ座の間にいます。
最後に、南イタリアのオートラノとの蟹を見てみましょう。
さすがに、海の側の町と言うだけあって、蟹も蟹らしい格好をしています。
目と口がかわいらしい。
床モザイクの宿命ですが、上に礼拝用のいすが置かれていて
それがなんだか磯で見え隠れする蟹のようでまたいい味でています。自然な色合いのモザイク片のせいでもあるかもしれません。
蟹に見えるものもそうでないものも、
おそらく…「鋏みのついた前足、たくさんの足、昆虫のような硬い殻」…みたいな情報を元に描かれたのはないだろうかという蟹たち。
想像力の賜物を前に、四苦八苦した石工さんたちを思うと、愛着すら覚えます。
絵や彫刻は好きだけれど、宗教の話は苦手だな、という方には、
気になる動物を探してみるなんて楽しみ方がお勧めです。
山岸
| 固定リンク
「国:フランス」カテゴリの記事
- 共通テーマ「一度は行ってみたい世界の絶景」ル・ピュイのサン・ミシェル・デ・ギーユ礼拝堂(フランス)(2014.04.01)
- 【共通テーマデー】緑が美しい風景~ラヴァルダン~(ユーラシア旅行社で行くフランスツアー)(2014.03.04)
- 共通テーマデー:旅先で記憶に残った色彩;フランスの光と影(ユーラシア旅行社のフランスツアー)(2014.01.07)
- キリストの昇天の天使達(ユーラシア旅行社のロマネスクツアー・南西フランスツアー)(2013.10.25)
- 共通テーマデー:私のおすすめ世界遺産(フランスのロマネスク教会)(2013.07.02)
「ロマネスク芸術」カテゴリの記事
- カタルーニャで出会ったぷくぷくマリア様(2017.04.20)
- 北欧ロマネスクの旅を発表しました(2017.03.05)
- ドイツでロマネスク?!(3)ヒルデスハイムの青銅扉(2016.11.04)
- ドイツでロマネスク?!(2)ハルバーシュタットのタペストリー(2016.10.25)
- ドイツでロマネスク?!(1)フライジングの野獣の柱(2016.10.21)
「国:イタリア」カテゴリの記事
- 蘇るローストチキンの伝説(2017.08.02)
- 春の訪れを感じる風景~ヴェネツィア(ユーラシア旅行社のイタリアツアー)(2014.02.04)
- 旅のお供に:ダン・ブラウン『インフェルノ』(ユーラシア旅行社のイタリアツアー)(2013.12.11)
- 【共通テーマデー】旅に行きたくなるおすすめの映画『ツーリスト』(2013.10.01)
- 旅のお供に:池上英洋『神のごときミケランジェロ』(2013.08.12)
「著:山岸」カテゴリの記事
- 蘇るローストチキンの伝説(2017.08.02)
- 北欧ロマネスクの旅を発表しました(2017.03.05)
- ドイツでロマネスク?!(3)ヒルデスハイムの青銅扉(2016.11.04)
- ドイツでロマネスク?!(2)ハルバーシュタットのタペストリー(2016.10.25)
- ドイツでロマネスク?!(1)フライジングの野獣の柱(2016.10.21)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント