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2012年7月 9日 (月)

王道十二宮~蟹座(フランス、イタリア)

フランス、トゥルニュのサンフェリヴェール修道院の、蟹座 以前暦の話をしましたが、今日はそんな暦の中から「蟹座」にフューチャーしてみたいと思います。
全天星座の中で、太陽の軌道と重なる12の星座は「黄道十二宮」と呼ばれ、
日本ではお誕生日の星座占いでおなじみの星座たちです。
ちなみに、天秤座以外は牛や羊、人間などの動物なので、「獣帯(ゾディアック)」とも言います。

ロマネスクの彫刻やモザイクを訪ねていくと、この十二星座にはよく出会うのですが、双子とライオンの間の奇妙な生き物にはいつも驚かされます。
そう、それが蟹座です。
蟹座生まれの皆様、すみません。
今日はそんな蟹の数々をご紹介いたします…。

フランス、ウェズレーのサンマドレーヌ教会の、蟹座 まずは、フランス、トゥルニュのサン・フェリヴェール修道院の床モザイクより。
「CANCER」は巨蟹宮、蟹座をさしています。
確かに、その一言が無ければ、どっちかというとサソリのような絵。

続いては、以前にもご紹介しているフランス、ウェズレーのサンマドレーヌ教会の「聖霊降臨」の周囲に書かれているかにです。
ぽってり。
地理的に近いせいか、トゥルニュの蟹とよく似ています。

フランス、オーネーのサンピエール教会の、蟹座南に下って、ポワティエとボルドーの間にあるオーネーのサンピエール教会の蟹。
ちょっと手足がもげていて、甲羅だけになっています。
このボツボツ模様はなんだろう。
壁のあとから見て、いくつも足があったことは確かな様子。
ちなみに、この蟹は修復の際の「手違い」で、しし座とおとめ座の間にいます。

イタリア、オートラント大聖堂の、蟹座 最後に、南イタリアのオートラノとの蟹を見てみましょう。
さすがに、海の側の町と言うだけあって、蟹も蟹らしい格好をしています。
目と口がかわいらしい。
床モザイクの宿命ですが、上に礼拝用のいすが置かれていて
それがなんだか磯で見え隠れする蟹のようでまたいい味でています。自然な色合いのモザイク片のせいでもあるかもしれません。


蟹に見えるものもそうでないものも、
おそらく…「鋏みのついた前足、たくさんの足、昆虫のような硬い殻」…みたいな情報を元に描かれたのはないだろうかという蟹たち。
想像力の賜物を前に、四苦八苦した石工さんたちを思うと、愛着すら覚えます。

絵や彫刻は好きだけれど、宗教の話は苦手だな、という方には、
気になる動物を探してみるなんて楽しみ方がお勧めです。

山岸

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