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2012年10月 1日 (月)

共通テーマデー:私のお気に入りの一冊 野尻抱影『星座の話』

今月のテーマは、お気に入りの一冊です。
ロマネスクツアーで訪れるような地域を題材にした本は、これまでも紹介してきましたので、(左側の“書籍”カテゴリーからご覧ください)今日はちょっと変わったものにしてみました。

野尻抱影『星座の話』

もう20年近く本棚に入っている私の愛読書のひとつです。

日本から見える四季折々の星座、その名の由来になったギリシャや日本、中国などの伝説、日本からは見えない南天の星たち、何十年に一度の天体ショー…

一見難しそうですが、野尻氏の軽やかな語り口で、とてもわかりやすく解説されていて、すっと頭に入ってきます。

そうして星座や星のことを知って、あこがれたのはギリシャ世界

ディオンのローマ遺跡とオリンポス山

もちろん、神話時代のギリシャは現代の共和国だけが舞台なのではありません。
カシオペヤ王妃やアンドロメダはエチオピアの人ですし
アルゴー号の勇者たちは遥か黒海の彼方(現在のグルジア西部)に黄金の羊の毛を求めて船出します。
人間に味方した巨人プロメテウスはコーカサスの山に繋がれ
天を追うアトラスの名は、モロッコの大山脈に残っています。

神様の名前、山の名前、草の名前…ギリシャ神話を知ると、ギリシャの旅がもっと楽しいものになります。
また、本の挿絵で見た彫刻や絵を、現地で見つけたときもひそかな喜び
怪物テュポン(アテネ・アクロポリス博物館蔵)例えば、うお座や山羊座の項で登場する怪物テュポンの挿絵には、アテネのアクロポリス博物館のレリーフが使われているのですが、まさに、新しいその博物館で、うねうねした怪物と対峙した時はとてもわくわくしました。

ギリシャ、カランバカのメテオラホテルより望む、メテオラの夜明け今年の4月、ギリシャのツアーで、奇岩と修道院で有名なメテオラの麓、カランバカ郊外のホテルに泊まりました。
河の水が削った、落ちた隕石のようにぼこぼことした岩に囲まれた静かなホテル。
夜、外に出ると、黒々とした空にたくさんの星が輝いていました。

人工の明かりが少ない田舎や海辺、砂漠や山の上など、星が綺麗なところは世界中に無数にあります。
少しでも、星座がわかると、夜空もきっと素敵な旅の思い出となることでしょう。

ホテルや街灯などの明かりを、手やノートなどでちょっと隠せば、目が暗さになれて、ずっと星がたくさん見えるようになってきます。
くれぐれも足元に気をつけて、静かに星夜を見上げてみましょう

(山岸)
ギリシャへの旅はこちら

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