【共通テーマデー】いつかはここで新年を迎えたい(小笠原諸島・南太平洋)
新年を迎えるにあたって、欠かせないのは「初日の出」。
初日の出を見るならば、やはり海がいいかな。
イメージ的にも何かと騒がしい都会よりも、自然に囲まれた静かな片田舎の方が断然いいに決まっている。
(元旦が晴れたと仮定して)辺りはピーンと空気が張り詰め、完全な静寂に包まれている。星が見えていた真っ暗な夜空が次第に濃紺色に変わってゆき、日の出の時刻に近づいてくる。段々と空が白んでゆき、雲に見え隠れしながらも、遥か彼方の水平線からついにオレンジ色の太陽の一片が現れる・・・。
こんな初日の出を拝むことができたら、「よーし、今年も頑張るゾー!!」という気合が入ります。クリスマスや大晦日など何かと騒がしく年末を過ごしたので、元旦は静かに過ごしたい。更に欲を言えば、昇ってくる太陽を一番最初に拝んでみたい。
今まで添乗で訪れた地域では、確か日本国内では小笠原諸島の母島が、世界ではトンガが一番早い日の出を主張していたような気がします。
そこで調べてみました。国立天文台によると、日本国内で最も日の出が早いのは、南鳥島(本土から南東の海上にポツンと浮かぶ島)、次に硫黄島などがランクインしていますが、両島とも人間が住んでいないところなので実際には行けません。
そして次に早いのは小笠原諸島の母島、本土の中では、富士山山頂、千葉県の犬吠崎と続きます。
でも富士山山頂や犬吠埼はかなりの人出が予想されます。
私の理想である、「静かな日の出」とは程遠い状況になるでしょう。
母島の最南端である南崎には「小富士」と呼ばれる絶景ポイントがあります。
ここに立つと眼下に見渡す限り太平洋の大海原が一望でき、すがすがしい気分になります。
そんな訳で日本国内では、「小笠原諸島の母島」が筆頭候補となりました。
世界規模で検討してみると、最も早い日の出の地点は、南太平洋の島国キリバスやサモア。同じく南太平洋の島国トンガは2番目でした。
キリバスやサモア、トンガとも人口密度が極めて少ないので、砂浜で日が昇るまでの静かな余韻がしっかり味わえそうです。
さて、今回の年明けはのんびりとしたイメージが強烈なサモアもしくはトンガで新年を迎えることにしました。
Tシャツにサンダルで歩く地元の家族連れは普段通りのいたってスローテンポ。
周りを見渡すと新年だからと言って、特別に騒ぐ人々もいない。
「アレッ、気が付いたら今日は元旦だった!」
日付けや時間を忘れてしまうぐらい、のんびりとした片田舎の元旦が目下の理想です。
(上田)
【共通テーマデー】「いつかはここで新年を迎えたい」
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