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2012年12月25日 (火)

聖ニコラウスさん(イタリア)

イタリア、ノヴァレーザのエルドラド礼拝堂  メリークリスマス!
クリスマスで大活躍のサンタクロース、その起源は諸説ありますが、小アジアの聖ニコラウスの伝説は有名です。

貧しい家のお父さんが夜半悩む声が聞こえます。
「ああ、このままでは娘を遊女にやるしかない…。」

それを聞いていた聖ニコラウス、それはいかんと小窓(煙突?)から金貨を投げ込みます。
そのお金で一家は暮らしを持ち直します。
その時投げたお金が干していた靴下に入ったとか入らなかったとか。。。
この話題がプレゼントを煙突から持ってやってくるサンタクロースの設定の一部になったようです

イタリア、ノヴァレーザのエルドラド礼拝堂 さて、聖ニコラウスは小アジアに生まれ、活動した聖人ですが、彼の遺骨は、後に南イタリアのバーリに運ばれ、今もバーリに奉られています。
その道中に、北イタリアのサクラディ・サンミケーレ近くのノヴァレーザの修道院に分骨されました。

ノヴァレーザ修道院の敷地の隅に、小さなエルドラド修道院があります。
風通しがよく、フレスコ画が良く残っています。
イタリア、ノヴァレーザのエルドラド礼拝堂 天井には聖ニコラウスの生涯
かわいいのは赤ん坊の頃のお話

蓑虫みたいな聖ニコラウス、お母さんの抱かれていますが
「今日は断食の日なので乳は摂取できません!」とハンストの模様。
エピソードもいいですが、お母さんの表情もなかなか

あまりに印象が強すぎて、個人的にサンタクロースときいて、赤い服と白い髭のおじいさんの次に思い浮かぶのはこの赤ちゃんです。

(山岸)

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