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2013年9月 3日 (火)

【共通テーマ】私の好きな美術館、あの作品 (ユーラシア旅行社で行くスペイン)

スペイン、カタルーニャ美術館「ダビデとゴリアテ」前回の記事で紹介しました、スペイン、バルセロナのカタルーニャ美術館。
ロマネスクセクションに納められている傑作は数多くあり、
ボイの谷のタウール、サンクレメンテ教会の「全能のキリスト」や
同じくタウール村のサンタマリア教会の「ダビデとゴリアテ」(写真・・カメラ目線のダヴィデがかなり怖い)などが特に有名です。

スペイン、カタルーニャ美術館「アベルとカインの捧げ物」他にも、カタルーニャ地方の、小さな教会などから移築されたフレスコ画や
木製の十字架、祭壇の破片や柱頭など気になる作品が色々あります。
中でもお気に入りが、こちらの3点です。

1)アベルとカインの捧げ物
教会の窓を飾っていたフレスコ画を写しています。
どうしてこんな無理矢理3D状態になったのかは不明ですが
首がぐいーーんと伸びている羊が好きです。
反対側には麦とカイン(アベルは手前側のため死角になって見えない)が描かれていますが、とにかく羊のインパクトがすごい

スペイン、カタルーニャ美術館「原罪」2)アダムとイヴ
ここの柱頭彫刻はそれほど多くはありませんが、
このアダムとイブや、ご生誕など
とっても可愛らしい作品があるのです。
柱のコーナーにアダム、右側に智恵のみと蛇、奥になっている角にイヴが彫られています。
深刻な場面なのにとぼけた表情がなんともいえません。

スペイン、カタルーニャ美術館「聖母子」3)マリア様とキリスト幼少期の物語
祭壇画のようです。
真ん中のアーモンド型の枠の中の聖母子が、ちょっと左に身体を傾け、画面の前の見学者ではなく、左下の3賢者のほうを向いているのが斬新!
左上は「受胎告知」、「エリザベス訪問」、右上が「ご生誕」と「羊飼いへのお告げ」、右下は「ヘロデ王と兵士達」、「エジプト逃避」と続きます。
この写真では画面が小さいですが、ご生誕の場面のマリア様のお肌の美しいこと!
構図も絵柄もお気に入りの作品のひとつです。

ロマネスク作品の多くは、各教会や修道院にそのまま残されているのですが、
時にはこういう美術館で見るものよいものです。
バルセロナには何度も行ったよ、という方も、カタルーニャ美術館までいらっしゃる機会は少ないでしょう。
ロマネスク以外の時代の展示も充実していますし、近くにはミロやピカソの美術館もあります。
丸一日かけてじっくり眺めたい美の宝庫なのです。

(山岸)

ユーラシア旅行社のロマネスク美術を巡る旅の魅力

【共通テーマデー】「わたしの好きな美術館、あの作品」
◆添乗見聞録:アルフォンス・ミュシャの大作『スラヴ叙事詩』
◆倶楽部ユーラシア:メルブ遺跡出土の『彩色土器』
◆ぶらり秘境探検隊:中南米の巨匠たち
◆パタゴの国からミンガラバー:ゴッホの作品エトセトラ
◆船の旅便り:損保ジャパン東郷青児美術館『ひまわり』

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