蘇るローストチキンの伝説
聖書でニワトリ、といえば聖ペテロがキリストの予言の通りに、キリスト捕縛の後3度キリストを「知らない」と言い、師を裏切ったことを鶏の声で知り深く悔悛する―というお話が多いですね。
聖書でニワトリ、といえば聖ペテロがキリストの予言の通りに、キリスト捕縛の後3度キリストを「知らない」と言い、師を裏切ったことを鶏の声で知り深く悔悛する―というお話が多いですね。
7月発の北欧(デンマークとスウェーデン)ロマネスクの旅、発表しました。
「食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」と厳しい口調で責める創造主。
「こいつが食べろと言ったのです」「私ではありません、悪いのはこいつです」「自分で食べたんじゃない!」
そんな声まで聞こえてきそうな動き、表情。
1015年のものと言われる、ヒルデスハイムの聖母マリア大聖堂の青銅扉のワンシーンです。
扉は聖堂の西側、ナルテクスと身廊の間にあり、16のシーンでできています。
北側半分は上から下へ、南側半分は下から上へと旧約・新約の物語が描かれています。
アダムの肋骨からエヴァをつくりだし、幸福な楽園の生活に陰りが見えていき、人間は神に背き、生きる苦しみと死を背負い、兄弟殺しが一番地面に近い部分に描かれます。
しかし、南側の半分では新約の物語が始まり、神が人の体を得てこの世にやってきて、受難を経て人々の罪を救済する場面へと続いてゆきます。
降下と上昇がとても効果的に描かれています。
印象的なシーンはいくつかありますが、今日は失楽園を。
浮彫とはいえかなり上半身が飛び出しているので見る方向によって表情もぐっと違って見えます。
責任を転嫁しあう夫婦の様子、悪魔の化身蛇(悪魔はその後のシーンにも登場。いつもこんなコモドドラゴンみたいなスタイル)
今月のテーマは絶景!
ロマネスクのツアーでは小さな石の彫刻を見て回る印象があるかも知れませんが、そんなロマネスクの人気教会でありながら、絶景でもある、フランスのル・ピュイにあるサン・ミシェル・デ・ギーユ礼拝堂を紹介します。
フランスの広い国土は、アルプスやピレネーの山並みから長い海岸線まで多様な地形、地質に恵まれています。
滋味豊かな大地と涌き出でる清水は、ヴォルビックやエヴィアンなど日本でもおなじみのミネラルウォーターになります。
そんなヴォルビックの産地クレルモンフェランから南は、火山灰と石灰岩地質が広がっており、長い歳月の風による作用で元噴火口のぽこぽこした丘と、切り立った岩山や崖が複雑な風景を織り成しています。
「ダ・ヴィンチ・コード」でおなじみのダン・ブラウンの新作「インフェルノ」の日本語訳版が出ました!
物語の舞台はイタリアのフェレンツェ。
ラングドン教授シリーズの始まり「天使と悪魔」ではローマを縦横無尽に駆け、謎を追いつつローマの見所や魅力がさりげなく文中で紹介されましたが、
今作でも、フィレンツェの魅力が余すところなく紹介されています。
ダンテの「神曲」や今作で紹介されている絵や場所を解説した関連書籍も多数店頭をにぎわせていますので、
あわせてご覧いただくのもよろしいでしょう。
フィレンツェにいらしたことがある方は情景を思い浮かべながら、
まだいらしたことのない方は、1回目は作品に集中して、2回目は解説書や写真集、地図などを片手に読み返してみると楽しいでしょう。
シリーズの前3作をご覧になっていない方も、この作品からでも楽しめるようになっていますのでご安心を~
(山岸)
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共通テーマのお土産、と聞いて思い浮かんだのは各地の缶詰やお菓子など、食べ物ばかりだったのですが。それではちょっとあんまりなのでプレゼピオをご紹介したいと思います。
プレゼピオは、キリスト教の人々が、ちょうど今くらいの時期からクリスマス、年始まで飾るジオラマ人形です。
マリアとヨセフ、羊飼いや牛や馬を中心に凝ったものですと街一つ分のジオラマになります。
12月24日に飼い葉桶に入れられた赤子のイエスを置いたら完成です。
プレゼピオの文化はイタリアのアッシジが発祥とも言われています
そこから人形づくりが盛んな地域では特産品となりました。
クリスマスのマーケットにはジオラマ全体はもちろん、小さな人形の一つ一つが売られていたりします。
国や地域によって素材や衣装、ジオラマの背景が違っているのも興味深いです。
特に中南米の方では、馬小屋のシーンにリャマがいたり背景にサボテンがあったり、特に見ていて飽きないものです。
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