パタゴニアのけな気な花
カラファテの氷河をたっぷりと堪能した後は、北にあるフィッツロイという峰が見える村
チャルテンという場所までバスで滑走します。その道のり400キロありますが、パタゴニア
の大地を、ありのままのパタゴニアを見ることが出来る5時間です。
空には大きなレンズ雲が広がり、見渡す限り、地平線が見えそうな程広いパンパ。
私有牧場と羊の群れ。そして遠くには、氷河を持つフィッツロイやセロトーレという峰が
見えて来ます。レンズ雲の影で、まるでパンパの大地に何かが舞い降りたように
暗く陰り、太陽の下は神々しく光っていました。
まさしくパタゴニアの代名詞が沢山出てくる道のりです。
そんなThe Patagoniaの大地を楽しみながら、美しいポイントがあればバスを止め
写真の時間。フィッツロイという峰が近づけば近づくほど、感動がこみ上げて、
バスを止める回数が増えて行きます。
そんなあるお写真ストップで降車した時、晩夏のパタゴニアの大地に一輪の花が
咲いていました。黄色い可愛らしい花です。
名前は「Diego de ka Noche(ディエゴデラノーチェ)」
夜のディエゴ(男性のスペイン語名によくある人名)という意味の花です。
名前とはうって変わって可愛らしいお花です。道路以外何もないこの風の強い
パタゴニアの大地に、咲いていたけな気な花でした。
雲一つないフィッツロイも美しく、ハイキングもとても楽しかったですが、
その小さな、パタゴニアの大地を彩る、黄色いディエゴがとても印象に残っている
のです。他にも様々な花に出会えたツアーでした。
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