2009年10月21日 (水)

ブロードウェイ、ミュージカルのお話

 こんにちは。はじめまして、遅ればせながらブログ初登場、心はいつもサタデーナイト、三橋“オペラ座の愛人”愛子です。

002  芸術の秋、そしてこのブログでもアメリカネタが反響を呼んでいるので、私も、愛するアメリカ・ニューヨーク、ブロードウェイミュージカルについて語らせていただきたいと思います。

 日本では1953年に劇団四季が創設され、今でこそ日本にいながらにして本物に近いブロードウェイミュージカルを鑑賞することができるようになりました。最近では先週の土曜日にブロードウェイでも人気のミュージカル「コーラスライン」の上演が始まり話題になっていますよね。実はこのブロードウェイミュージカル、ルーツを辿ると18世紀~19世紀のヨーロッパのオペラやバレエに行き着くといわれています。オペラと聞くと上流階級の貴族たちが娯楽として鑑賞していた、少し敷居の高いものだと思われがちですが、そこから発祥したアメリカのブロードウェイミュージカルは、当時、移民などによる新興国ということもあって、誰でも気軽に楽しめる庶民的な総合芸術(芝居、歌、音楽、ダンスが一つの芸術作品になったもの)として人気を博します。

 形に囚われない音楽や歌、そしてダンスで気持ちを表現するというブロードウェイミュージカルが、自由の国「アメリカ」でヒットしたという出来事は、やっぱり納得できますね。その後、20世紀に入り先進国となったアメリカ。そんな時代に彗星のごとく現れたのが、“アメリカミュージカルの父”とも呼ばれるジョージ・ガシューウィンです。最近では、「のだめカンタービレ」(クラシック音楽好きなら誰でも知ってるあのドラマ!)のエンディングテーマにもこのガシューウィンの「ラプソディインブルー」が使われ、ノリの良いジャズ調の旋律が印象的で皆様も一度は耳にされたことがあるかと思います。店頭にもCDが並び話題になりました。ガシューウィンが現れたことによって、世の音楽はウィーンのオペレッタに取って代わりニューヨークのブロードウェイミュージカルが一世を風靡するようになります。

 総合芸術といえばミュージカル、ミュージカルといえばブロードウェイ!ついにニューヨー001 ク・ブロードウェイはミュージカルのメッカとなったのです!そんな時、映画界にも変化が。無声映画からのトーキー化です。ブーロードウェイに行かなくても地元の映画館で本物に近いミュージカルを味わえる、ということもあり、ニョーヨーク以外に住んでいる人々にもミュージカルは身近な存在となりました。当時のアメリカ経済は不況で、誰もが夢や希望を捨てかけていたといいます。しかしミュージカル映画界だけは不景気なんてなんのその。そんな時代でも、変わらず大盛況だったといわれています。

 ミュージカルは人々に夢や希望、感動を与えるもの。やはり当時の人々も未来に夢や希望を持ち続けたかったのでしょう。今の日本にも通じる部分がありますよね。鳩山政権に代わった今、新しい改革が進められていますが、見通しが付かないまま暗中模索をしているのが現状です。そして、誰もが日々の生活で感じる日常の疲れやストレス…。そんな不安定な時代だからこそ、私達には希望や夢を与えてくれる“何か”が必要なのだと思います。

 学生時代、歌うことに没頭していた私は、時間ができると歌友達と共に地元の劇場を貸しきって、友人や家族を呼び「プチ・リサイタル」なるものを開いていたものです。今はなかなかそういった時間は取れませんが、芸術の秋到来!ということで、私もオペラグラスを片手に、近々ミュージカルを観に町へ繰り出したいと思います。(三橋)

アメリカ東部と南部のツアーは10月末発表予定!

炎のピアニスト天平とX’masのニューヨーク

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