13日の金曜日の大予言
皆さん、こんにちは。昼食改革兼夕食戦略担当相、吉村“今日の夜食を予言しよう、うんチャーハンだ”和馬です。
「1999年7月、恐怖の大王が…」
まだ私が田舎の田んぼの中を、裸足で走り回っていた頃、ノストラダムスの大予言は本当に当たるのかと、子供心にビクビク過ごしたことがあった。実際、既に予言から10年経過し、ほとんどの方が記憶の彼方に忘れ去ってしまっていることでしょう。若い方の中には、ノストラダムスのこと自体知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。
こんなノストラダムスの話を急に思い出したのは、ふと、映画館の前を通りすぎた時、目に大きく飛び込んできた巨大広告。映画のタイトルは「2012」。“様々な天変地異が地球を襲い、人類滅亡が訪れる”という内容で、私が思い浮かべていたノストラダムスの大予言、そのものでした。
このタイトルにもなっている「2012」。グアテマラなどの中米に訪れたことがある方なら、きっと耳にしたことがあるでしょう。グアテマラを中心にかつて中米全体に影響をもたらしたマヤ文明。マヤの人々は、高度な天文学と建築学を操ったといわれており、今から数百年前に太陽などの天体の動きを正確に把握し、その上で様々な建築物に工夫を凝らした。その最たる物が、メキシコ・チチェンイッツアにあるカスティージョと呼ばれる神殿で、春分の日と秋分の日に起こる奇跡だ。太陽の動きに対して、計算され尽くして建築されたカスティージョでは、年に二度だけ、太陽と神殿の光と影が、羽毛の生えた蛇の神様ククルカンを浮かび上がらせる。近代ヨーロッパにおいて、天文学が発達し、天体望遠鏡が発明されたのが17世紀。このカスティージョが建設されたとされるのは、10世紀頃の新チチェンと考えられる。マヤの人々は、天体望遠鏡の7世紀前に、いかにして天体の動きを把握していたのだろうか。
天文学に加えて、マヤの人々を代表するものにマヤ暦がある。マヤ暦はには、現在の太陽暦の365日とほぼ一致するハアブ暦と、260日周期のツォルキン暦がある。有名なマヤカレンダーはこの2つの暦を52年で一巡する精巧なつくりになっている。
そして、気になる「2012」という数字。この数字はマヤ暦と深く関係している。マヤ暦は紀元前3114年からスタートし、マヤ暦上の単位である13バクトゥン以後の暦が存在していない。この13バクトゥンとは、1,872,000日間を表し、紀元前3114年から数えると、2012年12月21日で終わっている。マヤの人々が何を思い、この日で暦を終えたのか、もしくは本当にこの日に何かが起こってしまうのか…
どうせ単なる迷信でしょ、って思ってしまった方は、是非とも中米・マヤの世界に触れてみてください。知れば知るほど、本当に2010年が来ないのではないかと思ってしまうほどの、マヤの完成された世界です。(吉村)
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