映画で見るウユニ塩湖(ボリビア)
ウユニ塩湖は南米の国・ボリビア、アンデス山脈の中にある、世界最大の塩の湖です。最高地点は3,760メートルにもなる高地に位置し、干上がった塩の大地が延々と、ひたすら続いています。見渡すかぎり塩!360℃、地平線まで地面は全て真っ白な塩で埋め尽くされています。その面積はなんと、120km×100km、四国の半分程にもなります。
ここで、なぜに、山脈の中に塩湖?と思われた方は、さすがですね。ウユニ塩湖があるアンデス山脈はもともと海底が隆起することでできた山脈(約20万年前の話)です。そして、約2万年前、氷河期が終わると、閉じ込められていた水が溶け出し、土中の塩分を溶かして塩水となり流れ出ました。普通、こうして流れ出た水は、そのまま川となって海に注いだり、深い谷に落ち込んで湖になりますが、この辺りには広大な平地があったので、ウユニの場合はそのままこの平地に留まったようです。しかし、この広大な地に流れこんだ水も、乾季になると、ギラギラの太陽で蒸発してしまい、塩と化していきます。毎年毎年、この現象が繰り返され、塩が堆積されていき、出来上がったのが現在あるウユニ塩湖の奇観のようです。
さて、このウユニ塩湖。乾季には、水が蒸発し、正に白い塩の大地がどこまでも広がっています。見下ろせばキラキラと輝く純白の世界。そして、見上げれば、どこまでも澄み渡る青の世界。 どこまでいっても決して交わることのない白と青のコントラストがとても印象的です。そして、夜になれば、遮る灯りが殆どないために、見上げた先にある星の多さに唖然します。白の世界も、青の世界も、そして、この星空も、ベタですが、こんな世界があったのかと目を疑う光景です。あぁ、こうして書いているうちにまた行きたくなってきました...。本当に行きたい。
と、いうことで。
突然ですが、ウユニが体験できる(?!)映画のご紹介です。
実は、今日、この長ぁ~い、前置きは、すべてこれからご紹介する映画の為だったんです。でも、確かに、ウユニは、今、私が一番行きたい場所には違いありません。
本日ご紹介させて頂く映画は、『パチャママの贈り物』という映画です。
ニューヨークに在住の日本人監督・松下俊文氏の初監督作品。テレビ関係の仕事をしていた松下監督は、2001年9月11日に起こった、ニューヨークの同時多発テロをきっかけに映画作りをスタート。訪れたウユニ塩湖の”真っ白な世界”に驚き、ウユニを舞台にした映画の作成を決意されたようです。ニューヨークとボリビアを何度も行き来し、撮影を続け、なんと6年もの歳月を経て、つくりあげました。しかし、監督としては、もっと撮影を続けたかったようです。主人公の男の子が6年もの間に大分大きくなってしまい、やむなく撮影を終えたのだとか...
そして、映画の中身はといいますと、ウユニ塩湖に住むケチュア族の親子のお話。貧しいながらも心豊かな生活を送る少年コンドルが、父親とともにキャラバンを組みながら、各地の村に塩を届ける旅に出かけ、そこで出会う様々な出来事――
と、いう感じらしいです。近日公開の映画のため、私もまだ観ていませんので、残念ながらその詳しい内容は分かりません。しかし、公式サイトを見る限り、優しい、シンプルな、ほっくりする映画のようです。
12月19日、渋谷ユーロスペース。
全国に先駆け、公開です!!!
是非、足を運んでウユニの世界を堪能しましょ~。私も待ち遠しいです。実際に、ウユニに行くのは難しいようなので、とりあえず、映画でこの思いを一旦満たしてきます。待ち遠しいよ、ウユニ...。(尾形)
『パチャママの贈り物』公式サイトはこちらから
ウユニ塩湖特集はこちらから
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