2009年12月22日 (火)

キリマンジャロの中心でエコを叫ぶ(ケニア)

 みなさん、こんにちは。ホテルキリマンジャロ裏支配人、吉村“ん~黒縁メガネはオプションだね”和馬です。

002_2   数日前、ケニア・ナイロビのホテルにて、COP15(気候変動枠組み条約第十五回締約国会議)のニュースを見て愕然。私以外にも、大きな成果を得られないまま、閉幕を迎えた今回の会議に憤りを感じた方も少なくないはず。
 私は、この前日、アフリカ最高峰キリマンジャロ(5,895m)の中腹をハイキングしていました。歩きながら望むアフリカ最高峰は、美しくもあり、かつ雄々しく、また母なるアフリカの象徴でした。このキリマンジャロ、十年前程の写真と見比べて頂くとよく分かりますが、山頂の万年雪が大幅に減少しています。最近の調査の結果、2033年には山頂の雪が全て消滅してしまうという…。原因は、地球温暖化や現地における森林の減少によるもので、どちらも人為的問題。そんな話を聞いたばかりの私は、自分のことを棚に上げて、ついつい一人で毒づいてしまいました。

 キリマンジャロの雪は『キリマンジャロは、高さ19,710フィートの、雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれている。その西側の頂きは、マサイ語で「ヌガイエ・ヌガイ」すなわち「神の家」と呼ばれる。その西側の頂きに近く、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。このような高いところで、その豹が一体何を探していたのか、誰にもわからない。』

 そんな冒頭から始まる、ヘミングウェイ著「キリマンジャロの雪」は映画化もされ、名前だ001_2  けでも耳にしたことがある方も多いでしょう。この小説が発表されたのは、今から60年前以上の1936年。ヘミングウェイも描写しているように、この時代にはキリマンジャロの山頂は雪でおおわれていたはずです。
私たちの子供や孫がキリマンジャロの写真を見たとき、「キリマンジャロの雪」というタイトルを見て、空想事と思ってしまう悲しい未来はなんとしても阻止しましょう。ケニアのノーベル賞受賞者ワンガリ・マータイさんのMOTTAINAI(もったいない)は、ご存知の通り、日本語が由来となっています。エコが叫ばれていますが、まずは身近なところから、できることから始めてみたいと思います。
 では、これから我が秘境チームの忘年会です。出された料理やお酒は残さない、MOTTAINAI精神を地で行く我々が本日は赤坂見附周辺に出没します。“生”秘境チームが見たい方は、是非とも本日は赤坂見附で我々を探してみてください。坊主頭とポッチャリおじさんと黒縁眼鏡が並んで歩いていたら、それがきっと我々です。

 ちなみに私がケニアに行っていた目的は…。来年完成のユーラシアの旅「ケニア・タンザニアツアー」に乞うご期待!(吉村)

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