2010年1月 8日 (金)

第4回「添乗員のここが知りたい!

みなさん、こんにちは。♪坊主が髪を指で分けただけそれがシビれるしぐさ♪、関口“坊主&ブラザーズ”洋です。

 今日の朝、あるくだらない仕事を隣の尾形に頼んだところ、「そんなの自分でやって!」001_2 っと見事にあっさり断られた・・・どうやら今日はいっぱい仕事を抱えているのか、はたまたすこぶる機嫌が悪いのかなぁと思ったが、それもそのはず尾形は添乗前のナーバスな時期に突入していた。本日はそんな添乗員なら誰しもが味わう、添乗員の宿敵「なんとも言えない気分」をお題に、添乗員の添乗先決定などを含めたスケジュールなどに関しても触れてみたいと思います。

(注意)「なんとも言えない気分」とは、言葉に表せない、添乗員の抱く独特の感情で、希望・不安・焦り・嫉妬・恐怖・願望などなどのあらゆる感情の複合形態です。
 
 最初に皆様に念頭に置いて頂きたい事が一つあります。「添乗員は添乗が大好きだ!」ということです。好きじゃないと続かない仕事と言われますが、私の知る限り皆、人が好きで、誇りを持ってこの仕事をしています。これから続く文章の中に、少々不適切な言葉や、添乗員として情けない一面も正直にお話しようと思いますが、それらはあくまで一時的な感情であり、一度添乗が始まると皆、本気で仕事をしておりますので、その点ご理解を頂ければと思います。また、これは私の精神状態を中心に書いております。

 我等がユーラシア旅行社は、社員が添乗するということを一つの強みにしています。社員だからこそ責任ある添乗業務を心がけることは勿論、社内勤務となる時は、現地に精通した詳しいご案内が出来るという利点を大いに活用している。大抵の社員は月に一回弱の添乗となることが多い。平均の添乗日数はおそらく12~13日位になるだろうか。帰国後は通常早くて5日くらい、遅くてもひと月くらいで次の添乗という生活を繰り返している事になる。ちなみに私の2009年の添乗は10回、合計120日だった。よく一年の殆どを海外で過ごすと言われる添乗員だが、ユーラシア社員に関しては一年の約1/3程となるでしょう。
 「子供に顔を忘れられちゃうんじゃない?」と言われますが、他部署の上田さんの有名なエピソードでは、頻繁に添乗が続いたある出発日に「行って来ます!」と愛娘に元気ハツラツに言ったところ、帰ってきた言葉は「もう帰っちゃうの?」・・・どっちが家かわからない。父親がもはや、家を訪ねてきたあるおじさんに成り下がった瞬間を感じ、がっくり肩を落としての出発となったことは言うまでも無い・・・私はもうすぐ11ヶ月の息子が居ますが、毎回帰ると「この人誰?」と言わんばかりの表情をされ、10秒後には必ず泣かれます・・・いつになったら父親を覚えてくれるのだろうと思います。息子がしゃべる様になったら、私も上田さんと同じショックを受けるのだろうか?!

 添乗先決定
002blogtemplate  添乗のツアーが決まると、いわゆる準備期間に入ります。勿論社内の通常業務は普通にこなし、勉強や準備は、業務時間終了後となります。山のような資料を整理し、勉強し、日に日に帰る時間が遅くなっていく・・・同時に焦りや、不安が大きくなり、情緒不安定になっていく・・・一週間前くらいになると、いよいよあの宿敵「なんとも言えない気分」が目の前に立ちはだかります。よくある症状としては食欲不振、睡眠不足、下痢などなど・・・こんなタイミングで残業をお願いしようものなら、大変なことに。周囲の社員も気を使い始め、出来るだけ気持ちよく出発できるよう全力で協力する。あろうことかこんなタイミングで私は無神経にも尾形に厄介な仕事をなすりつけようとしていたのだから、あっさり断られるのは当たり前だった・・・。

 お客様への電話(出発4~3日前)
 この日はツアーの最終確認として、営業・手配担当者などと、最後の打ち合わせをこなします。この後いよいよお客様への最初の電話へ。参加されるお客様への最初で最後の電話です。この日が終わるとほっと一息。一通りの準備も終了しているタイミングではありますが、この後はまさに宿敵「なんとも言えない気分」との精神的な戦いが本格化していくことに。休みがあっても家を一歩も出ないもの、飲みの誘いはさっくり断り、生きた心地がしないとまで言う者まで・・・私は同じく、引きこもりになります。出発前は何も考えずに集中できる映画鑑賞なんかが1番かと思ってます。映画が終わるとついつい添乗のことを考えてしまい、また不安になりますが・・・寝る前になると、あと何日で出発だぁ・・・寝たら明日になっちゃうよぉ・・・などと子供のような駄々っ子をしているのは私だけではないはず!

 出発前日
 周囲からは楽天的に見られる私ですが、人並みに緊張します。特にこの日ばかりは何も考えたくありません。何もする気になりません。休みよりむしろ普通に仕事をしている方がいいのかもしれません。「あ~明日からだ・・・」とため息が漏れることもしばしば・・・妻にあたってしまうのもこのタイミング。いつもいつもすみません。。。

 出発当日
 私は出来る限り家を出発する直前まで寝ます。なぜなら時間があるとあれやこれやと考えてしまうからです。思い悩む時間を作ってしまうくらいなら、ギリギリに起きて焦って出発するくらいが丁度いいと思ってます。
 通常、弊社の添乗員は京成スカイライナー(通称”ライナー”)を利用し、空港へ向かいます。空港到着前の約一時間、出来ることなら帰りたい、事故で骨折し歩けないとでも言ってみようか、俺がここで逃げたら誰が代わりに行くのだろうと本気で思うほどに、「なんとも言えない気分」は容赦なく押し寄せます・・・成田へ近づくにつれ、重圧はどんどん重くなり、残り15分程のタイミングであろう時、車窓から見える佐倉の風車を見たときに覚悟が決まる添乗員は多い。吉村はこの風車の前が緊張のピークといいます。どうしよう、こうしようと不安にあえぎ、風車を見た瞬間、「いよいよ逃げられない、行くしかない!」っといった具合に覚悟が決まるといいます。我等が秘境探検隊のムードメーカーで心の支柱とも言える岩間・坂岸は、このタイミングで吐き気をもよおすほどに緊張するという。以前岩間や坂岸とご一緒されたことのある方は、きっと「あの岩間さんが?信じられない!」っと思うことでしょう。しかし毎回添乗を本気で迎えているからこその緊張でしょう。私はと言うと、、、少々下品ですが、下痢になります。

 空港到着
 到着するともうあれこれ考えている余裕はありません。チェックインやお客様の受付や、仕事は沢山。そして出発前の最後の業務とも言える、再集合の挨拶へと進みます。「おはようございます!今日から○日間、同行させていただきます、○○です。宜しくお願い致します!」いよいよここで本当にスイッチオン!不安はどこかへ飛び、お客様を前にして、とにかく最高に楽しいツアーにしようと決心が固まります。そしてゲートへと進み、搭乗開始となります。このタイミングで最後に会社に、無事出発となる旨を報告します。ここでは今まで情緒不安定の固まりのようだった添乗員が、びっくりするくらいにすっきりとイキイキと出発の報告をすることに驚きます。やる気満々の頼もしい姿が、電話越しからも容易に想像できるようになるのは、いつもいつも不思議でなりません。これが添乗員のプライドといったところでしょうか。

 結論
 いろいろと情け無い部分もさらけ出してみましたが、ツアー中のちょっとした会話でのお客様の笑顔、日々繰り返される皆様の感動、最後の挨拶で皆様から大きな拍手を頂く瞬間、ツアー終了の達成感などなど、やはり添乗は辞められません。これは私を含め他の添乗員も思っていることです。お客様の笑顔にそれこそ24時間触れられる仕事は他に無いでしょう。添乗前のあの宿敵「なんとも言えない気分」は本当に厄介極まり無い存在ではありますが、これからもうまくやり過ごし、お客様と日々感動を共感できる最高の仕事を満喫したいと思っております。また、本日のブログから、変な誤解が無いことを心より願っております。(関口)

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