いろんなお正月
みなさん、こんにちは。恋は人生の福袋、高村“何が出るかな♪何が出るかな♪”陽子です。
そろそろお正月モードから脱却して、仕事モードにギアチェンジしなくちゃ。そう思いつつ、新年会のことも気になる今日この頃。
さて今日は、せっかく今年初めてブログを書くので、各地のお正月をご紹介したいと思います。お正月=1月1日はもちろん万国共通ではありません。使う暦によってその年がスタートする日が異なるわけですから、お正月も暦次第です。
ではまずはマヤから。映画『2012』でも話題のマヤ暦ですが、マヤの暦には2つあって、その一つハアブ暦のお正月は2月22日。これは春分にあたる日です。春分は乾季の終わりが近付き、種まきを始める時期でもあります。メキシコのチチェンイッツアで見られるククルカンの降臨現象(春分の日の奇跡)は、この日を知らせる一大イベントです。農耕用の暦として使われていたハアブ暦は、現在私たちが使っている1年365日の暦とほぼ等しいものです。主に祭祀用に使われていたツォルキン暦は260日周期。この二つの暦を組み合わせてマヤの人々は暮らしていました。現在でも、グアテマラ各地では新年にはマヤの末裔たちが豊作を祈願するお祭りをします。
次にインカ。インカではお正月にあたるのが冬至である6月24日で、ちょうど収穫が終わる頃。毎年この日には、インカ帝国の首都であったクスコのサクサイワマン遺跡でインティライミという祭が開催されます。これはインカの神である太陽神へ、収穫の感謝と翌年の豊作祈願をお祈りするもので、いわば収穫祭のようなものです。
最後にボリビア。アンデスの先住民アイマラ族の正月も冬至にあたる日で、この日にはテ ィワナク遺跡などでは人々が太陽に向かって手を差し出し、パワーを受けようとする姿に出会います。ちなみにアイマラ暦も28日周期で13ヶ月。彼らの旗はウィファラと呼ばれ、7色を格子状に並べた万能カレンダーとも言われています。
こうしてみてみると、生きるうえで欠かせない農業をいかに失敗しないようにするか、その目安にする為のものがこれらの地域の暦=カレンダーだったんだってことが分かります。日本でも二十四節気はきっとそれに近いものなんだろうけど、たまにTVの天気予報とかで「今日は二十四節気の穀雨です」なんて言われても、ほとんど季節感なく暮らしてしまっている私たちには毎年そのいわれを聞いてるのに、都度「ふぅ~ん」で終わってしまう。カレンダーに追われるばかりじゃなくて目印になるような生活をしなくちゃ。今年こそ、今年こそ、、、。(高村)
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