2010年4月28日 (水)

日刊アメリカ東部・南部ウォーカー(第3回)

みなさん、こんにちは。おじいちゃんが教えてくれたよ、人間の体って6割がコーラでできているって、吉村“だから私はいつもシュワッ~チ”和馬です。
もう水曜日。世間は明日からゴールデンウィークに入りますが、弊社は今週休まず営業しています。ご旅行のご相談、お申込みお待ちしております。

 では、本日も夢と希望のつまったアメリカ旅行へ出発!今日からは一気に加速して、ペンシルバニア州フィラデルフィア~メリーランド州に入り、ワシントンDC、バージニア州、サウスカロライナ州チャールストンまで走り抜けます。

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 アメリカといえば、高層ビルが建ち並ぶ大都会のイメージが強いですが、やはり広大なアメリカ、のどかな部分も残っています。それを代表するのが本日最初にご案内するランカスター。ランカスター?聞き覚えのない方も、アーミッシュという言葉なら聞いたことがあるかもしれません。彼らの歴史を紐解けばゴールデンウィークが終わってしまうので、簡単にご案内させて頂きます。アーミッシュの人々はヨーロッパ系のアメリカ系移民の人々。かつてヨーロッパを舞台に繰り広げられた宗教戦争やその後の迫害から、宗教の自由を求めて辿り着いたのは、アメリカ・ペンシルバニア州。

 彼らが信仰するのがキリスト教の一派である再洗礼派(アナバプティスト)の中のメノナイトから派生したアマン派。このアマン派。アーミッシュとはアマン派に由来します。このアーミッシュの人々の生活がとても特徴的なんです。この現代社会において、移民当時(18世紀前半)の生活を今でも守り続け、電気は使用せず、移動は馬車という文明国家アメリカでは異色の存在。アーミッシュの人々が多く住むのがランカスター。のどかな牧草地帯が続き、まるでアルプスの少女ハイジの世界。(山はないですが…)いくつかの教区に分かれて生活し、小学校もありますが、基本的には1部屋だけの小さな学校。村人の多くが農業に従事する為、勉強するのは小学校の間だけ。その後は農業一筋。そんな彼らを訪ねました。バスで走ると、村に電線がない。でも稀に電線が通っている家が?電気を使わないのに何故?私を案内してくれたガイドさん曰く、もともと別の人々が住んでいた家を買い取り、家の中で電線を切っているそうです…。なんという徹底ぶり。社会を拒絶している分、まだまだ謎が多いアーミッシュですが、その生活を垣間見ることができるランカスター、お勧めです。

移民当時の素朴な街並みから、次は一気にアメリカ、いや世界の政治の中心ワシントンD

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C。オバマ大統領には会えませんでしたがホワイトハウスも勿論訪問(中は当然入れませんが)。私的なハイライトはリンカーン記念堂。何故かって?それは、あの有名な「I HAVE A DREAM」の演説が行われた場所だからです。この場に立つだけで、あの誇り高く力強い声が頭の中で蘇ります。キング牧師、私のヒーロー。彼のことはまた後日たっぷりと。

舞台はバージニア州・シャーロッツビルへ。ここまで来るとあまり知られていないかと思いますが、何と言っても世界遺産があります。ここでクイズです。初代国務長官、第2副大統領、そして第3代大統領という華々しい経歴の持ち主と言えば!………
正解はトーマス・ジェファーソン。彼がこよなく愛した土地がシャーロッツビル。緑豊かな落ち着いた街に、彼が住んだ家モンテチェロと、彼が設立したバージニア大学があります。この2つが世界遺産に登録されています。歴史も浅いアメリカには、建造物で世界遺産に指定されているものは多くありません。その中でも建築様式が優れているということで登録されている建物を設計したのは、何とジェファーソン本人。法律家でもあり、政治家でもあり、建築家でもあり、発明家でもあった彼は、大変な勉強家で、一日に16時間以上も勉強していたそう。その結晶ともいえるのがモンテチェロとバージニア大学なんです。アメリカ合衆国誕生の功績者を知る上でも是非とも訪れて頂きたい場所です。

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まだまだ走ります。バスはやがてイギリス?と思ってしまう街に辿り着きました。それもそのはず。ウィリアムズバーグです。実はこの街。かつて植民地時代の中心地であった場所。その街並みを歴史地区として保存しています。この街の魅力はその徹底振り。エキストラですが、街を歩く人々はなんと植民地当時の服装。しかも歴史地区には自由に入ることができるので、ほんの少しのお散歩が壮大なタイムトリップに感じられます。雰囲気たっぷりの建物と人々に見送られながら、ノースカロライナ州を通り過ぎ、サウスカロライナ州チャールストンへ。

本日も吉村の独り言にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。アメリカはやはり広い!語りたくても語りつくせない土地や風景がまだまだありますが、大好物は最後に食べる性格なので、もう少しお付き合い下さい。
明日はロックとブルースを生んだアメリカに迫ります!

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